シャワーを何度も浴びれば、ニオイ予防になる?
朝と夜の2回シャワーを浴びてしっかり体を洗っているのですが、加齢臭が消えないようです。シャワーで臭いを洗い流すことはできないのでしょうか?
加齢臭は確かに体臭のひとつです。
体臭にはそのほかに、口臭や汗のにおい、腋臭や足の臭いなどさまざまな種類があり、それぞれに臭いの原因が違うため、対策方法も異なります。
「加齢によって臭いも変わる」という意味で資生堂によって名づけられた加齢臭の臭いのもとは、皮脂腺から発生する「ノネナール」という物質です。
ノネナールは、皮脂腺の中の脂肪酸と過酸化脂質が酸化反応を起こすことで発生しますが、加齢は脂肪酸・過酸化脂質量の増加、さらに酸化反応の促進に影響しています。
入浴で体をよく洗っても、一時的に臭いが抑えられるかもしれませんが、皮脂腺の中まで洗い流すことはできません。
またいくら清潔を心がけても、体内の酸化反応を止めることはできないのです。
加齢臭を確実に減らしていくには、脂肪酸・過酸化脂質の増加を抑えること、酸化反応を抑制する「抗酸化作用」を意識することが欠かせません。
肉や脂の多い食事を避けることで体内の脂質量を減らし、抗酸化作用のある素材を食事にとりいれましょう。
活性酸素を減らす有酸素運動を習慣にすること、酸化を促進してしまう喫煙や、過剰な飲酒を避けてストレスをためないことも、臭い予防にプラスになります。
シャワーを朝浴びるなら、41度の熱めのお湯を1分浴びるのがいい、という説があります。
また夜の入浴はシャワーではなく、湯船に浸かるようにした方がいいでしょう。
エアコンが多用される現代では「汗腺機能」が低下して、汗腺に汚れが詰まったままになり、これが体臭を強めてしまうことがあります。
ゆっくり湯船につかってたっぷり汗をかくことで、汗腺の詰りがきれいになり、臭い予防に効果的です。
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