気になる体臭の3つの原因

体臭相談室

体臭の原因

気づかない加齢臭

電車や会議室、エレベーター、更衣室など、閉じられた空間に大勢の人が集まる空間には独特の臭いが漂いますよね。
これはどんな人間でも持っている様々な体臭が混ざり合った臭いです。
体臭には個人差が多く、ほとんど臭わない方がいれば、開放的な空間であっても強い体臭を放つ人もいます。

体臭の原因はひとつではなくさまざまなものが考えられ、複数の原因が混じり合っているケースもあります。
以下に主な原因による体臭発生のメカニズムを簡単にとりあげていきます。
臭いの種類臭う場所・タイミング、生活習慣・環境などの要因を振り返り、どうして体臭が起こっているのかを判断するヒントにしてください。

皮膚の雑菌が原因で悪化する体臭

汗

「汗臭い」という言葉がありますが、本来健康な汗や皮脂は無臭です。
発生したまま放置された汗や皮脂・垢に含まれるタンパク質・アミノ酸・脂質などは、肌の上の常在菌によって酸化・分解されていきます。
このときに発生する揮発性のガスが、嫌な体臭として認識されているのです。

汗をかいたらすぐに拭く、着替えるということは、合理的で気持ちがいいだけでなく、体臭を抑えることにもつながっているのですね。

通気性のいい下着・衣類を身につけるといった方法で雑菌が繁殖しやすい高温多湿な環境・状態を避けたり、菌が繁殖しにくい弱酸性の状態に肌を保つことも体臭予防に役立ちます。

体内環境が原因で発生する体臭

どこかの器官で健康状態が損なわれることが原因で、体臭が発生する場合があります。
例えば加齢臭は、加齢やストレス、疲労、食習慣・生活習慣などの影響で皮脂腺内の不飽和脂肪酸と過酸化脂質の量が増加し、その酸化反応が促進されることで、臭い物質が発生しています。

口臭は、歯垢や歯周病など、歯の健康状態の悪化で起こるケースが多いですね。
ストレスによって臭い物質が無害化できなくなり、嫌な臭いの汗が出てくることもあります。

腸内環境の悪化が原因で、全身から便臭が出てしまうことも珍しくありません。
腸内の善玉菌・悪玉菌のバランスが崩れると便秘を引き起こし、いつまでも腸にとどまる便や老廃物の発酵ガスが全身を巡って、汗や皮脂とともに臭いが出てきてしまうのです。

生活習慣が引き起こす体臭

ビール

毎日の生活習慣は、体臭に大きく影響しています。
喫煙の習慣は特に、体臭に直結していると考えてください。
ヤニの臭いが体や髪、口の中につくだけでなく、ニコチンが汗の量を増やしたり、体内のビタミンCを破壊して抗酸化力を弱めてしまうことでも、体臭悪化につながっています。

脂っこい食事・肉類中心の食事が多いと、体内の脂質量が増加して臭いを強めたり、消化されにくい肉が腸内で発酵して臭いを発生させることがあります。
お酒を飲み過ぎたときには、アルコールの代謝時に発生する刺激臭が体臭となっているかもしれません。

ストレスや疲れが溜まっていて、べったりと乾きにくい嫌な汗をかいた経験がありませんか?
そのような汗も体臭の一因となっているのです。

そのほか、魚臭症糖尿病などの疾患が原因で体臭が発生しているケースもあります。
いずれの場合でも、体臭の原因を見極めて、原因に合ったいちばん効率的な予防策を取ることが、体臭改善へのいちばんの近道といえるでしょう。


幸いなことに多くの場合、体臭の原因は改善可能なのものであり、その改善方法も、毎日の生活の中でのちょっとしたケアの積み重ねであったりします。

入浴方法を変えて気持ちのいい汗をたっぷりかいたり、野菜中心の健康的な食事にシフトしたり、有酸素運動を習慣にしたり、有効成分の入ったサプリメントを飲んだり・・・
体臭を減らすだけでなく、健やかな日々を送ることにもつながっていきます。

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