発生しやすい年齢
資生堂が1990年代に発見した加齢臭は、あっという間に知名度を高めました。
今では加齢臭と言う言葉を知らない人の方が少ないぐらいです。
その名のとおり、加齢臭は年齢を経た人から発生するものですが、その年齢はどれぐらいなのでしょうか。
加齢臭は若い人にはあまりする人はいません。
そこにはどのような違いがあるのでしょうか。
まず、年を取ると皮脂の中に9-ヘキサデセン酸というものが増えてきます。
これが過酸化脂質などと結びついて、加齢臭のニオイの元であるノネナールが生成されるのです。
また、その過酸化脂質も老化によって抗酸化力が衰えると増加するようになります。
さらに、男性ホルモンが活発化して皮脂の分泌が促されるのも加齢臭が強くなる原因です。
男性ホルモンは年齢とともに増えていき、40~50歳でピークを迎えるのだそうです。
9-ヘキサデセン酸の増加、抗酸化力の衰え、男性ホルモンの増加の3つが起こる時が、加齢臭が発生する時期だと言えるでしょう。
ただし、これはあくまでも肉体のことなので、何歳からという定義はありませんが、だいたい40歳前後から始まることが多いようです。
大体イメージ通りですね。
女性の加齢臭が発生する年齢
加齢臭は別名「おやじ臭」とも呼ばれるように、中年男性から発生するイメージがあります。
しかし、女性にも加齢臭は発生します。
女性の加齢臭は50~60歳ぐらいで発生すると言われています。
これは、女性の方が活性酸素が少ないため、過酸化脂質ができにくいためだと考えられています。
男性と女性が1時間同じ運動をしても女性の方が消費エネルギーは少ないそうです。
すると、エネルギーを生み出すのに必要な酸素の消費量も少なくなるため、活性酸素ができにくいのです。
また、皮脂の分泌量も男性の方が女性のおよそ2.5倍も多いそうです。
これは、女性の方が皮脂の分泌を促す男性ホルモンが少ないからです。
このため、女性には加齢臭のする人は少ないのです。
また、他の理由として女性は男性よりもニオイに敏感で清潔好きな人も多いということも挙げられます。
普段から清潔にしているとなかなかニオイはしないものです。
さらにダイエットをする女性も多いので、その分皮脂の分泌も抑えられて加齢臭の原因が少なくなります。
ただ、女性には更年期に女性ホルモンと男性ホルモンのバランスが変わり、皮脂の分泌が盛んになると加齢臭が発生するようになることがあります。
加齢臭の若年化
加齢臭という名前ですから、ある程度年齢を重ねた人に起こるものだと思われがちです。
しかし、最近では30代はおろか20代後半でも加齢臭がする人が増えているのです。
これは一体どういうことでしょう。
まだ若いのに加齢臭がする、という人は体が老化していると考えられます。
加齢臭が起こる時の体の変化として、皮脂内の9-ヘキサデセン酸の増加、男性ホルモンの活性化による皮脂の分泌量の増加、抗酸化力が衰えて過酸化脂質が増えることがあります。
このうち、最後に挙げた抗酸化力の衰えは若くても体内が老化していれば起こり得ることです。
過酸化脂質とは、体内のコレステロールや中性脂肪などの脂質が活性酸素によって酸化されたもののことです。
酸化するということは錆びることです。
若くて健康な人は活性酸素を分解する効果を持つ酵素が活発に働いているので、体内で錆が起こることはありません。
しかし、偏った食事や不規則な生活で体内が老化すると、活性酸素の発生を抑えきれなくなり、過酸化脂質が生成されます。
また、脂肪分の多い食事や運動不足のために皮脂が多く分泌されると、その分9-ヘキサデセン酸も多くなります。
そのため、加齢臭が発生するのです。
若年性加齢臭は病気のサインかも
中年になった人から加齢臭がするのは、ある程度仕方のないことだと言えます。
どうしても体は老化するものですから。
とは言っても、やはり加齢臭がするということは体が老化して健康でなくなっているということなので、気をつけなくてはいけません。
まして20歳代で加齢臭がする人は体に黄信号が点っているサインかもしれません。
体が老化し、抗酸化力が衰えると過酸化脂質が増えるだけでなく、悪玉コレステロールも増加してしまいます。
この老化の影響が皮脂腺で起こると加齢臭になるのですが、血管などの体内で起こると生活習慣病の原因になるのです。
血液中に悪玉コレステロールが増えすぎると、動脈硬化を起こしやすくなり心筋梗塞や狭心症、脳梗塞といった血管系の病気を引き起こします。
過酸化脂質は、悪玉コレステロールが活性酸素により酸化して発生するものですが、これは皮膚の細胞を傷つけて色素沈着やシワの原因となり、さらにがんなどを引き起こす原因ともなります。
最近は若い女性にも加齢臭がする人がいるようです。
これは、体が老化していることだけでなく、ホルモンバランスが崩れて男性ホルモンが優位になり皮脂の分泌が促されているからだと考えられます。
加齢臭を起こす生活習慣
加齢臭は通常40歳を過ぎた男性から発生することが多いのですが、最近では若い男性や若い女性にも加齢臭がする人が見られます。
しかし、反対に50歳を過ぎても加齢臭がしない男性もいます。
これは、生活習慣に影響されるところが大きいのです。
どのような生活習慣が加齢臭を引き起こすのでしょうか。
まずは食生活です。
最近は便利になってコンビニ、外食、ファーストフードと忙しい現代人が簡単に食事をできるところが増えています。
しかし、これらの場所で売られているものは味を良くするために多くの脂肪が使われていることが多いのです。
また、揚げ物が好きな人も要注意です。
脂肪を過剰に摂取すると皮脂の分泌が増えるため、加齢臭の原因となります。
野菜や果物には活性酸素を減らす働きのあるビタミンやポリフェノールが豊富に含まれていますが、これらの摂取が不十分な人も多く見られます。
また、アルコールの過剰摂取も体内に活性酸素を増やすことになります。
他に、ストレスを感じることも体内に活性酸素を発生させます。
現代人がストレスをなくすことはほとんど不可能に近いと思われますが、発散すればいいのです。
また、喫煙も活性酸素を増やす要因になります。
その他の加齢臭対策方法
ほかには、運動不足も原因の1つとしてあげられます。
加齢臭対策には、有酸素運動も心がけましょう
有酸素運動は、抗酸化酵素を増やす事が分かっています。
しかし、肩で息をするほどの過度な運動は、逆に活性酸素を増やしてしまいますので、ストレスを感じないで、長時間続ける事のできる運動を心がけましょう。
さらに、サプリメントでの抗酸化物質の摂取もおすすめです。
サプリメントでは、水で飲むだけという簡単さが最大のメリットです。
食生活の改善や運動する時間の捻出が難しい場合は、サプリメントの活用をしてみましょう。
この記事のまとめ
・年を取ると皮脂の中に9-ヘキサデセン酸というものが増えてきます。
・これが過酸化脂質などと結びついて、加齢臭のニオイの元であるノネナールが生成されることで加齢臭が発生します。
・加齢臭は、男性だけではなく女性にも発生します。
・最近では30代はおろか20代後半でも加齢臭がする人が増えています。
・20歳代で加齢臭がする人は体に黄信号が点っているサインかもしれません。
・食生活の乱れや、運動不足などの生活習慣の乱れが、加齢臭の原因となります。
・適度な運動、健康な食事、サプリメントの活用などで加齢臭対策をしましょう。
食生活の改善や有酸素運動などについて、さらに詳しく知りたい方は、その実際の方法を無料メールマガジンでもご紹介させて頂いておりますのでご参考になさってください。
また、当社では体の中から酸化を抑えるために、無臭物語ジェントルエッセンスというサプリメントをご提供しております。週刊ポストや女性セブンなどの有名週刊誌に掲載された実績のある商品ですから、興味のある方はこちらのページをご参照下さい。
このページの内容と合わせて読むことで、参考になるおすすめコンテンツ
加齢臭とは何なのか?その基本から知りたい!
加齢臭はなぜ発生するのか?
加齢臭を予防するための方法について知りたい!
このページに関連する内容をさらに深く解説した記事は・・・
無臭物語のホームページでは、加齢臭に関する多彩なコンテンツをご提供しております。
そして、より分かりやすく読んで頂くため、それぞれのコンテンツをカテゴリーに分けています。
各カテゴリーは左サイドメニューに表示されており、左サイドメニューの内容を一通り読んで頂くことで、加齢臭に関するおおまかな情報を得て頂くことができます。
今お読みいただいた記事は、「加齢臭が発生する年齢」というカテゴリーのトップページになります。
このカテゴリーでは、「加齢臭が発生する年齢と、その体の変化」についてご紹介し、分かりやすく解説させて頂いております。
以下の記事がこのカテゴリーの記事の一覧です。
クリックして頂くと、詳細ページが表示されます。