ストレスも体臭の原因になるので注意しましょう
現代人はストレスにさらされることが多くなっています。
仕事や人間関係、将来への不安といった精神的な要因や病気、睡眠不足、運動不足などの身体的要因でもストレスを感じます。
ストレスのない人などほとんどいないのではないでしょうか。
しかし、このストレスが体臭の原因ともなっているのです。
そう聞くと余計にストレスになりそうですが、ストレスは発散することができます。
ストレスが体臭の原因となる理由と、その対策方法などについて考えていきましょう。
ストレスによって汗を大量にかくようになる
私たちの体はストレスを感じると、身を守るために自律神経が働きます。
自律神経には暑い時には汗を出して体温を下げる、食事をしている時には胃酸を出す、緊張すると心臓の鼓動が早くなるなど私たちの意思では動かせない働きをします。
自律神経には交感神経と副交感神経があります。
しかし、ストレスを長期間感じ続けて疲労がたまると、自律神経のバランスが崩れてしまいます。
すると、頭痛や腹痛などの不調を起こすこともありますが、汗を分泌する機能に影響を与えることもあります。
ストレスによって大量のアドレナリンや男性ホルモンが分泌されて汗を大量にかくようになるのです。
この汗の中には、通常は汗に含まれないミネラルや乳酸などが含まれています。
それらが含まれている汗は乾きにくく、皮膚がべたべたするうえに乳酸が皮脂を混ざると酸っぱいニオイがするようになります。
ストレスは消化器系の働きも低下させる
ストレスで胃が痛い、などと言っている人を見かけることも多いのではないでしょうか。
これは実際によくあることで、胃や腸などの消化器官はストレスの影響を非常に受けやすいところなのです。
胃潰瘍や十二指腸潰瘍、過敏性腸症候群などの病気もストレスによって引き起こされます。
これらによって便秘の状態になると、体臭が発生します。
便秘は体の老廃物が体外に排出できていない状態です。
便が腸の中に長い間留まっていると腸内に悪玉菌が増加し、便の腐敗が進んで有害物質を発します。
この有害物質が腸から吸収されて血液と共に全身を流れ体臭となります。
ストレスを解消して体臭改善
ストレスを感じているな、と思ったら早めに発散しておく方がいいでしょう。
そのためには、自分に合った疲労回復や気分転換のやり方を見つけなくてはいけません。
自分の好きな趣味に没頭したり、大きな声を出したりと、様々な方法があります。
お風呂にゆっくりとつかって体を温めることもストレス解消には効果的です。
しかし、お酒でストレスを発散するのは、お酒自体が体臭の原因にもなりますのであまりお勧めはしません。
適量で止める自信があるのなら健康のためにもストレス発散のためにも良いものですが、飲みすぎると逆効果です。
ストレス解消に効果が高いのは適度な運動と質の良い睡眠です。
運動をすることは代謝の向上などによる体臭防止効果もありますから、ぜひ取り入れたいところです。
また、睡眠にも体の機能の回復などの効果もあります。
眠る一時間前からパソコンやスマートフォンなどに触らないようにし、リラックスして眠るようにしましょう。
ストレスは、体臭だけでなく口臭や加齢臭の原因にもなってしまいます。
ストレスは体内に活性酸素を発生させて体を老化させますし、唾液の分泌を低下させてしまうこともあります。
また、ストレスを感じると肌が荒れることもあります。
さらに、免疫機能を低下させて病気に感染しやすくなったり、高血圧や心臓病を引き起こしたり、体重が増加したりして健康に悪影響を与えます。
他にもうつ病や性欲減退などの精神的な疾患の原因ともなります。
このように、ストレスは体に非常に影響の大きいものですから、ストレスを発散する方法を自分で見つけておきましょう。
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