対策のための運動、成果が出ないものもあるの?
加齢臭には運動も必要と聞いて、ジムに通っているのですがなかなか改善されません。運動の仕方が良くないのでしょうか?
加齢臭を減らすためには、確かに運動を続けることが有効です。
しかしどんな運動でもいいというわけではありません。
ジムに通っている、ということはおそらく激しい運動をして、一度に大量の汗をかいてしまっているのではないでしょうか?
実はこのような「過度な運動」は、逆に加齢臭を強めてしまう可能性があります。
加齢臭の嫌な臭いのもと・ノネナールは、皮脂腺の中で脂肪酸と過酸化脂質が酸化反応を起こして発生します。
つまり予防においては、脂質と酸化反応の抑制が重要なのですが、激しい運動で大量の酸素を一度に体内に取り込むと、酸素消費の際に生じる活性酸素量も増加してしまうのです。
活性酸素が増えれば酸化が進んでしまいますから、結果的に加齢臭を増やすことになります。
逆に活性酸素を取り除く効果が期待できるのは、「適度な有酸素運動」です。
ストレッチやウォーキング、ヨガといった有酸素運動を行うと、新陳代謝が促進されることで抗酸化酵素が作られます。
すると体内の抗酸化作用が高まって、活性酸素の抑制を期待できるのです。
加齢臭対策のためには「1日20分のランニングよりも40分のウォーキング」です。
なかなか時間が取れない方は、会社からの帰り道にひと駅前で降りて歩くようにするのもいいですね。
効果的な運動で余分な脂質を分解できることも、脂質を押さえる=加齢臭の抑制へとつながります。
ただし、「運動しなければ」ということがストレスになると、これも活性酸素のもとになってしまい逆効果に・・・。
加齢臭抑制のメカニズムを念頭に、自分が続けられる有酸素運動を決めて、始めてみませんか?
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