薬剤師が教える抗酸化物質 「白金ナノコロイド」について
白金を極小の粒子にした白金ナノコロイドは、2005年に開発された新しい抗酸化物質です。
全てのタイプの活性酸素に対抗するだけではなく、触媒として働くので、長時間強い抗酸化力を発揮することが出来ます。
食品から摂取することは難しいですから、サプリメントなどを上手く活用し、取り入れる必要があります。
白金ナノコロイドの歴史
白金ナノコロイドの白金とは、プラチナのことです。 プラチナは科学的に非常に安定した金属なので装飾品として利用されることが多く、現存している最も古いものはルーブル美術館にあるテーベの小箱と呼ばれるもので、紀元前720年から紀元前659年ごろのものだそうです。 このプラチナを10億分の2メートルという極小の粒子にしたものが白金ナノコロイドです。 白金ナノコロイドは2005年に東京大学の宮本有生教授を中心とする研究チームによって開発された、比較的新しい素材で、その抗酸化性の高さから化粧品や健康食品などに利用されています。 現在でも老化や糖尿病、がんなどの成人病の原因とされる活性酸素の除去能力に着目され、医療分野での研究が進められています。
白金ナノコロイドの作用
白金ナノコロイドは、その高い抗酸化力に特徴があります。 体内に存在する老化の原因になる活性酸素は7種類あると言われています。 これまで一般的に知られている抗酸化物質はこの7種類の活性酸素のうち特定のものにしか効果を発揮しませんでしたが、白金ナノコロイドは全ての活性酸素を除去することができます。 さらに、他の抗酸化物質は活性酸素の除去の際に体内で代謝されるため、一度活性酸素を除去するとその効能を失っていましたが、白金ナノコロイドには触媒としての機能があるため体内で代謝されずに効果を発揮し続けます。 このため高い抗酸化力が期待できるだけではなく、心筋梗塞や高血圧、動脈硬化、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病を防ぐことができます。 また、体の酸化を防ぐことで肌の潤いを保ち、美肌効果も期待できます。 他に白金ナノコロイドを配合したシャンプーなどもあり、抜け毛を防ぐ効果もあると言われています。
白金ナノコロイドを摂取するには
白金ナノコロイドは通常の食品から摂取するのは難しいですが、サプリメントなどの形で摂取することもできますし、最近では歯磨き粉などにも使用されています。 また、化粧品にも利用されているので肌から取り入れることもできます。
白金ナノコロイドの安全性
白金は触媒機能がある金属の中で金とともに国から食品添加物として許可されている安全な物質ですから、安心して摂取することができます。 また、金属アレルギーとは汗に反応して金属イオンが発生するために起こるものですが、触媒である白金はアレルゲンにはならないので、金属アレルギーの心配もありません。