口臭を治す方法とは?
「なんとなく自分の口臭が気になる…」と思う方はかなり多く、外出先でも使えるミントタブレットや、口臭予防効果のあるガムなどはコンビニエンスストアでも売られているほど人気があります。
一昔前ならば口臭予防の方法と言えば歯磨きと仁丹ぐらいでしたから、この数年で口臭予防のグッズは大きく進化・多様化したと言えます。
しかし、口臭を治したいと言う人は減るどころ近年増えており、清潔派志向の人が増加したのと、口臭に対する意識が高くなってきたのが原因と考えられます。
口臭を治す方法にはどのような方法があるのか、簡単に説明したいと思います。
口の中を清潔にする
口臭の約半分の原因は、口の中にあります。
毎日食事をしていると、食べ物のカスが歯の間にたまり、口の中にある菌により分解されて歯垢になります。
歯垢はゆるい粘土くらいの硬さなのですが、そのまま放置していくと石のように固い歯石へと変化して、普通の歯磨きでは取れなくなります。
歯垢も歯石も口臭の原因となりますので、毎食後の歯磨きが口臭を治す第一歩なのですが、この歯磨きが十分に出来ていない人が多いのです。
歯の表面は磨いても、歯の付け根や隙間など歯垢が溜まりやすいところは歯ブラシの毛が入りづらく、磨き残しがある人がほとんどです。
そのため歯間を磨くデンタルフロスを使用したり、歯垢を赤く染色する薬で磨き残しがないかチェックすることも必要です。
また、定期的に歯科医にかかり、歯石の除去や正しい歯磨きの指導を受けると、口臭を改善しやすくなります。
体の中からの口臭の場合には?
口の中が原因で発生することが多い口臭ですが、実は口が原因ではなく体の中の臓器が原因であることもあります。
特に胃は口と近いため、胃の中から出てくる異臭を口臭と間違われる時があります。
ゲップが出た場合には「ああ、胃の中の食べ物のにおいがする」とわかるのですが、自然と胃から出てきている場合には自覚症状がないため、口臭としてきつく感じることがあります。
胃は、入り口と出口が開いたりギュッと閉じたりして、食べたものを胃から腸へと送り出しています。
しかし、胃の入り口の締りが悪かったり勝手に開いたりすると、胃の中の物が食道へと逆流してしまいます。
これは逆流性食道炎と言われるもので、一時期テレビCMでも盛んに言われていたので、名前だけは聞いた人も多いのではないのでしょうか。
逆流性食道炎の症状に、胸焼けや呑酸などがあるのですが、口臭もたまに見られます。
他にも肺や肝臓などの疾患で口臭が強くなることもありますので、「歯磨きはちゃんとしているのに口臭がする」と言う場合には、一度病院で検査したほうが良いでしょう。