朝はなぜ口臭が強い?
「普段は大丈夫なのに、朝起きると口臭がする。」「普段も口臭がしているけれども、朝一番は特に臭う。」と言う悩みを抱えている人は多くいます。
中には、「寝る前にちゃんと歯磨きして寝ているのに、朝は口臭がする。」という人もいます。
なぜ、朝は口臭を感じることが多いのでしょうか?
それを知るにはまず、口のメカニズムを知る必要があります。
常に水で潤う口の中
人は意識していませんが、常に口の中では唾液が分泌されています。
一日に分泌される唾液の量は1~1.5リットルで、成分の99.5%は水です。
そのため、口の中は常に唾液によって潤い、洗い流して洗浄されています。
唾液は食べ物を食べる時や口を動かした時には激しく分泌されますが、安静時、特に寝ている間は唾液の分泌量が減ります。
ですので、寝ている間はいつもよりも潤いが少ない状態なのですが、人によっては口を開けて寝ている人もいますが、これが口には良くありません。
唾液の分泌量が少ないのに加えて、口を開けていることにより乾燥しやすくなります。
また、口を開けて寝ている人は鼻呼吸ではなく口で呼吸していることが多いため、さらに口の中が乾燥しやすくなります。
それにより、口の中でばい菌は繁殖しやすくなり、一番口臭がしやすくなる「生乾き」の状態となるので、朝に口臭が強くなるのです。
朝起きたときにのどが渇いている、口の中がねばねばすると言った人は、口を開けて寝ている可能性が高いです。
そのため、サージカルテープなどで口を閉じたりマスクをしたりして寝ると、朝一番の口臭を軽減することが出来ます。
昼間のドライマウスにも要注意!
実は、口の中が乾燥するのは朝だけに限った話ではありません。
近年では口の中の唾液が少ない「ドライマウス」という症状がクローズアップされてきています。
ドライマウスになる原因は、加齢・ストレス・偏食・喫煙・内臓疾患などがありますが、症状としてはクッキーなどの乾燥した食べ物が食べにくい・口臭がする・のどが渇きやすいと言うものがあります。
言ってみれば、朝起きたときのような口の乾燥が一日中続くと言うことなので、自然と口臭も一日中発生することになります。
医者による治療はトローチやうがい薬などが処方されることが多いのですが、医師にまでかかってドライマウスを治療している人は少ないと思います。
「ちょっと口の中が乾燥気味かな?」と思ったら、消臭効果もある緑茶を飲んだり、飴を一つ食べて口の中で動かすだけでも唾液の分泌が促されますので、カバンの中に緑茶のペットボトルやミントキャンディを入れておくといいかもしれません。
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