コーヒーを楽しむなら口臭エチケットを忘れずに!
休憩時や、集中したいとき、朝のひとときにコーヒーが欠かせないという方は少なくないですよね。
コーヒーには、シャキッと目が覚める、リラックスできるといった効果のほかにも、様々な力があることが分かっています。
その発見時から心臓、胃への薬、頭痛薬などとして役立てられてきた歴史がコーヒーにはあるのです。
コーヒーの成分には、抗酸化作用による肝臓や消化器系ガンの予防、アルコール分解による肝臓負担の軽減、コレステロール値抑制、皮下脂肪分解の促進によるダイエット効果などの健康・美容に嬉しい作用が認められています。
特に淹れたてのコーヒーの香りには、高い抗酸化作用があると言われます。
またコーヒーの中のいくつかの成分が、ニラやニンニクなどを食べた後の口臭を消すのにも役立つのです。
が、その一方で、コーヒー自体が口臭の元になるという事実があります。
誰かと話していて「この人コーヒーを飲んだんだな」と感じた経験がありませんか。
食材が放つ強い臭いを消すと言われながら、コーヒー自体がどうして口臭を作り出すのかを見てみます。
コーヒーはこうして口臭につながる
臭いの元になる菌が増殖しやすいのは、「酸性」の口内環境です。
コーヒーは弱酸性の食品であるために、口内のpH値が酸性に傾いて臭いやすくなります。
また、コーヒー豆やコーヒーに加えた砂糖・ミルクの粒子は舌先に付着しやすく、これが臭うのです。
口内の乾燥も、口臭の主な原因のひとつです。
コーヒーの利尿作用で水分が減少したりコーヒーの渋みが唾液分泌を抑制することで、口のなかが乾きやすくなっています。
コーヒーが胃液を分泌させて、人によってはゲップが出たり胃腸の調子が悪くなり、体の中からの臭いが出やすくなるケースもあります。
コーヒーで臭いやすいタイミングがあった!
コーヒーを飲むと必ず口臭が発生するわけではありません。
臭いを強めてしまうのは口内が乾燥している時間、つまり起きてすぐや空腹時、緊張やストレスが強まっている時です。
大事な商談や会議でのプレゼンの前などに緊張をほぐそうとしてコーヒーを飲むと、リラックスはできるかもしれませんが、不快な臭いを引き起こすリスクがあります。
もともと歯槽膿漏や舌苔、胃腸の不良など、ほかに臭いを発生させる要因があるときにコーヒーを飲むと、口臭が強くなる傾向があります。
食事中や食後にコーヒーを飲むことがありますが、この場合にはコーヒーの臭いはほとんど気になりません。
逆に食事の臭いをカバーしてくれたり、食べた物の消化を助けるのに役立ちます。
コーヒーによる口臭は予防できる
上記のように食事と一緒にコーヒーを飲むという方法のほかに、臭い予防ができる「飲み方」があります。
コーヒーを飲むときに、必ず水を一緒に用意します。
コーヒーを飲み終えたら水をひとくち口に含み、舌を口内の上の方に押し付けてこするように動かします。
これだけで、コーヒーを飲んだ後の口臭をかなり減らすことができます。
コーヒーの後に舌苔を優しく掃除するのも効果があります。
このとき強くこすり過ぎたり歯磨き粉を使うと、逆に臭いを強めてしまうので注意が必要です。
コーヒーの後にキシリトールガムをかむのもおすすめです。
酸性に傾いた口内のpH値を中性に戻すのに役立ち、口臭予防につながります。
コーヒーの余韻をしばらく楽しんだら、その香りをリセットして口の中をスッキリさせてから、活動を開始するのがポイントですね。
コーヒーが好きで一日に何度も飲む方は、アメリカンにするだけでも臭いを減らす効果があります。
たまに飲むという方も口臭が起こりにくい飲み方を覚えておき、エチケットに役立ててください。
喫茶店のようにコーヒーと一緒に水を用意しておけば、仕事や会話をより安心して楽しめます。