普段からできるケアで口臭を抑えるのは大人のエチケット
口臭が発生するのには様々な理由があります。
それぞれに対策方法が違うのですが、基本的な口臭のケアの方法を押さえておきましょう。
歯周病や内臓の病気は、きちんと治さなくてはいけませんが、以下のことを実践すればかなり口臭を抑えることが可能です。
普段からできる口臭ケア
まず、たくさん水を飲むという方法があります。
簡単なことのようですが、口臭がする人は口の中が乾いている状態のことが多いのです。
唾液の分泌が低下することで口の中が乾き、それによって普段なら唾液の力で洗浄されている口内に細菌が繁殖し、口臭が発生するのです。
そこで、口の中の乾燥を防ぐために水を飲むと口臭を消すことができるのです。
また、舌をきれいにするという方法もあります。
舌の上に白や黄褐色、黒などの苔状のものが付いていたら、それをティッシュなどに取って嗅いでみてください。
かなり嫌な臭いがすると思います。
これは歯垢と同じように細菌の温床なので、舌ブラシで掃除してください。
普通の歯ブラシで掃除をすると舌を傷つけてしまうので注意してください。
食後に抗菌作用のあるカテキンを含む緑茶を飲むことも口臭ケアには効果的です。
ただ、緑茶に含まれるカフェインには利尿作用があるので、あまり摂り過ぎると水分不足となり口内が乾燥して口臭の原因になります。
普段の水分補給には緑茶は向きません。
正しい歯磨きによるケア
歯磨きは虫歯予防と口臭予防に効果があります。
しかし、正しい磨き方をしていなければ意味がありません。
口臭ケアのために正しい歯磨きを覚えましょう。
歯を磨くときは、歯ブラシの毛先を歯や歯肉に90度に当てて、力を入れずに小刻みに動かしながら1本ずつ丁寧に磨きます。
1本の歯の正面、右横、左横、裏面と磨いたら隣の歯の正面、右横、左横、裏面というように磨き残しがないように磨きます。
上下の前歯は歯ブラシを縦に持つように、奥歯は横向きで磨きます。
歯と歯肉の間は歯ブラシを45度に当てて小刻みに動かして磨きます。
一度の歯磨きで10分はかけるようにしてください。
さらに歯間ブラシやデンタルフロスを使うとより効果的です。
歯磨きのタイミングは、寝る前に丁寧に磨き、後は起きた時と食後30分経った後に軽く磨いてください。
歯磨きができない時は濃い塩水でうがいをするだけでも口臭を防ぐことができます。
また、歯ブラシの毛先が開いて来たら、歯にきちんと毛先が当たらなくなり歯垢を落とせませんから、すぐに買い替えるようにしてください。
口臭ケアに効果的な食べ物
口臭を防いでくれる食べ物を意識的に摂って口臭ケアを行いましょう。
まず、梅干しやレモンなどの酸っぱい食べ物です。
酸っぱいものは見るだけで唾液が分泌されます。
もう、それだけで口臭ケアになっているのです。
さらに、梅干しやレモンにはクエン酸が含まれていますが、このクエン酸が口の中の細菌の繁殖を抑えてくれるので口臭ケアには大きな力を発揮します。
また、パセリも優秀な口臭ケア食品です。
パセリに含まれるクロロフィルには殺菌作用がありますし、ピネンという成分は消臭作用があります。
パセリは栄養もありますからぜひ食べるようにしてください。
シナモンも抗菌性があるので、口内の細菌を減少させて口臭を抑制してくれます。
他に、レタスやごぼう、シイタケなどの食物繊維が豊富なものは、よく噛まないと呑み込めないので、唾液の分泌を促してくれます。
口臭は話をしている相手から面と向かって嗅がされることが多いので、とても嫌なものです。
自分がされて嫌なことは自分もしないように気をつけなくてはいけません。
ここでご紹介したケアによって防ぐことができる口臭の原因は、口の中が乾燥して細菌が繁殖し、口臭の原因物質の揮発性硫黄化合物が発生するというものです。
日頃のちょっとしたケアでこの口臭は防ぐことができます。
これは大人のエチケットというものではないでしょうか。