便のような口臭の予防法

体臭相談室

便のような口臭に気づいたら腸内環境の見直しを!

おならをしていないのに「おならした?」と聞かれたことはありませんか?
また、「自分の口から便臭が出ているような気がする」「夫の口から便の臭いがして耐えられない」といった悩みを聞くことがあります。
そんな方は腸の調子に心当たりがないでしょうか。

便秘に悩まされがちなど、普段から腸があまり健康でない場合に、おならや便に似た悪臭が口から出ている可能性はあります。
自分の口からおならの臭いがする?と考えると「まさか」という気持ちになりますが、決して口からおならが出てくるわけではなく、おならと同じガスが口臭として発生しているというのが事実です。
特に便のような口臭と一緒に、便秘や肌荒れ、お腹のハリなどがある場合には、腸の不調を疑いましょう。

腸と口臭が関係するしくみ

便口臭1

私たちが口から食べた食べ物は、食道から胃を通過し、栄養分に分解されて体内へと吸収されていきます。
その際、腸に存在する600種類もの細菌が「食べ物を腐敗発酵させる」という役割を担いますが、この過程で二酸化酸素メタン、アンモニア硫化水素といったガスが発生します。
これらのガスの名前は、まさに口臭成分として代表的なものです。

通常であれば、これらのガスのほとんどは肝臓で解毒・無臭化され、一部がおならとして排出されます。
しかしあまりにもガスの量が多い場合には、肝臓が処理しきれずに残りのガスが血中に溶け出して体中を巡ることになります。
その結果、皮膚から排出されたものが体臭に、呼気として排出されたものが口臭になるのです。

腸の腐敗臭が大量発生するのはこんなとき

便のような臭いは悪玉菌から多く発生するため、腸内ではバランスが崩れてしまっている、つまり善玉菌より悪玉菌が優勢になってしまっていると考えられます。
生まれたての赤ちゃんの腸は善玉菌がいっぱいで悪臭とは無縁の環境ですが、その後、加齢によって悪玉菌はどんどん増加していきます。
中年~高齢となるにつれてますます腸内環境は悪化し、若い頃にはスムーズだった便通もなかなか出にくくなったり、便の状態が良くない方が増えていきます。

若い年代であっても、食生活や生活習慣の乱れによって悪玉菌が優勢になることがあります。
肉類中心、高脂肪・高タンパクのものばかり摂っていたり、あまり体を動かさない生活も良くありません。
また、ストレスが溜まると筋肉の硬直化や血流の悪化を引き起こし、腸のぜんどう運動が働かずに便をどんどん溜めこんでしまって、悪臭の発生につながります。

腸由来の口臭を予防するポイントは?

便口臭2

口臭が発生する過程は先述の通りなので、臭いを消すためには腸内環境をできるだけ良くすることが必要です。
そのために悪臭を出す悪玉菌の増加スピードを抑制し、臭いを減らす善玉菌が増える生活へとシフトしていきましょう。

なかでも腸内環境に直結する食生活は重要です。
悪玉菌を増やしがちな肉・脂肪・タンパク質中心の食事から、魚や芋・豆類・野菜を中心とした和食を選ぶように心がけます。
なかでも外せないのは、「乳酸菌」「オリゴ糖」「食物繊維」の3つであり、これらは納豆や漬物、ヨーグルトなどの発酵食品、野菜、海藻、豆類、きのこ、乳製品、果物に含まれています。

たまには洋食が食べたいという時には、全粒粉のパンや豆乳、ヨーグルトや果物をプラスしてください。
食物繊維が豊富なオールブランのシリアルに豆乳をかけたり、白米よりも玄米がおすすめです。

気をつけたいのは、下剤を多用してしまうことや無理なダイエットを行うこと。
栄養バランスが傾き悪玉菌の増加を促進してしまいます。
消化液の分泌を減らすストレスをためてしまわないように軽い運動などで発散できれば、さらに腸環境にとってプラスとなりますよ。

現在地:トップページ 口臭お役立ち情報口臭予防の基本便のような口臭に気づいたら腸内環境の見直しを!