加齢臭と口臭は、対策が異なります！
「加齢臭と口臭は同じ」と考えられておられる方も多いですが、これらは全く別のニオイですので、分けて対策することが重要です。
まず加齢臭は、体の皮脂腺という場所から発生する「ノネナール」という物質が原因です。
ノネナールの発生には、「脂肪酸が過酸化脂質と出会って酸化反応を起こす」という現象が関わっています。
つまり加齢臭は、「体内もしくは皮脂腺で起こる酸化反応」が主な原因となっています。
これに対して口臭には大きく分けて３つの原因があります。
１つ目は「舌苔」と言って舌の表面に付着した汚れです。
２つ目は「歯垢」や「虫歯」など、原因が歯にある場合です。
３つ目は「胃腸の中で発生したニオイが逆流し、口臭として排出される」場合です。
これらを比較して頂いたら一目瞭然だと思いますが、加齢臭と口臭の発生のメカニズムは大きく違います。
そのため、対策方法も大きく違います。
加齢臭の対策は「酸化反応を抑える」ということが主な対策になります。
これに対して口臭は「口腔内のケア」と「胃腸をキレイにする」ことが基本的な対策になります。
また、加齢臭と口臭が複雑に絡み合って誤解しやすい場合もあります。
例えば、「加齢による口臭」というものもありますが、これは加齢臭とは異なります。
年齢と共に歯槽膿漏や歯周病の方が増えてきますので、これらにより口臭が強くなってくることもあります。
ですから、年齢と共に口臭が強くなってきた方は、加齢臭として対策を行うのではなく、口臭に対する対策を行うことが大切です。
またこれら２つの悩みは、同時に起こることもあります。
加齢臭と口臭は、ニオイの悩みの１位と２位のため、両方を同時に悩んでいる方は意外に多いものです。
このような方であっても、同時に対策するのではなく、別々に考えて対策することが重要です。
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加齢臭と口臭の原因の違い
加齢臭と口臭は、気になるニオイの1位と2位を占める存在です。
ですが、同じニオイといっても、その原因はまったく別物です。
加齢臭の原因は、皮脂腺から加齢とともに多く分泌されるようになる9-ヘキサデセン酸が、体内の過酸化脂質によって酸化されたり、皮膚常在菌によって分解されたりすることによって発生するノネナールという物質です。
ですから、加齢臭の原因は体内にあると言えるのです。
これに対して、口臭の原因は、歯周病や歯槽膿漏といった歯にあるもの、舌苔と呼ばれる舌の汚れによるもの、胃腸の調子が悪く、そこで発生したニオイが食道から逆流してきて口臭となるものの三つがあります。
口臭の原因はこのように多岐にわたるので、口臭の悩みを何とかするためには、まずその原因を突き止める必要があるのです。
加齢臭と口臭の対策の違い
加齢臭の原因はノネナールですが、その発生を抑えるためには、体内の過酸化脂質を抑えるしか方法がありません。
過酸化脂質の発生を抑えるには、過酸化脂質を作る際に必要となる活性酸素を減らすことが必要です。
そのためには、抗酸化作用の強い栄養素、ビタミンEやビタミンC、アスタキサンチン、リコピン、大豆イソフラボンなどを摂取しましょう。
また、体内の脂質を減らすために油っこい食事を避けることも大切です。
これに対して、口臭の対策は、まず自分の口臭の原因を突き止める必要があります。
歯周病や歯槽膿漏が原因の場合は、歯科医に通って完治させることが必要です。
正しい歯磨き法も身につけましょう。
舌苔が原因の場合は、舌ブラシなどを使って優しく舌の表面を磨いてあげることでニオイはかなり軽減されます。
舌苔とは、舌の表面の角質の隙間に細菌や汚れが溜まって苔のようになったものです。
強く磨き過ぎないように気を付けましょう。
胃腸の病気の場合も、それを完治させる事で口臭が改善されます。
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