加齢臭が出る体質は、遺伝が関係するのでしょうか?
「加齢臭は遺伝するのか」という問いについては、加齢臭の正体がにおい物質のノネナールであることや、ノネナールが発生する過程については確認されているものの、加齢臭が遺伝するのかどうかまでは解明されていないというのが現状です。
同じ体臭でも「ワキガ」と呼ばれる腋臭症は、発祥の有無を決める遺伝子の存在が明らかになっており、半分以上の確率で遺伝するということが分かっています。
汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺があり、アポクリン腺から分泌された汗には有機物が多く含まれます。
この有機物が皮膚の常在菌によって分解されることで、硫黄臭を中心とする腋臭が発生するのです。
ワキガを発症するかどうかは、ABCC11という遺伝子によって決定します。
アジア民族の傾向として、ABCC11の遺伝子を持つ方は少ないのですが、まれに有する方がいます。
さらに、耳垢が湿っている体質だとワキガが起こりやすいことが分かっています。
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親子の生活習慣が加齢臭に影響
このように発症に関与する遺伝子が解明されていれば、当然遺伝の可能性があると分かりますが、加齢臭の場合、そのような遺伝子は探り当てられていません。
遺伝とは言えないものの、親子で体臭が似る原因として考えられるのは、「生活習慣の類似性」です。
加齢臭を発生させるのは、体内の脂質の増加、酸化反応の増加です。
この増加には、加齢も影響しますが、同時に毎日の生活習慣が大きく影響します。
食事では、肉類や脂質、油分、添加物を多く摂ってしまったり、運動不足になって脂肪酸が消費されなかったり、睡眠不足や不規則な生活で疲労やストレスが蓄積したりすることで、加齢臭が起こりやすくなります。
多くの子供は、大人になって自宅を出るまで親と一緒に生活するものです。
そのなかで、自然と親子の食事や生活習慣の傾向が似てきます。
このような習慣は大人になってからも継続することが多く、その結果、中高年になった際に同じような体臭が出やすくなると考えられるのです。
加齢臭が出やすい生活習慣が受け継がれて、結果的に親子で加齢臭が強まってしまうという可能性が考えられます。
親子間では繊維のニオイ移りにも注意
親子という関係性のみならず家族として注意したいのは、「繊維などを介したニオイ移り」です。
ニオイは繊維に絡みつきやすく、普通に洗濯しただけでは落ちないことがあります。
それだけでなく、他の衣類に臭いが移ってしまう可能性があるのです。
よく、「娘が自分の洋服を別にして洗濯をしているのを知ってショックだった」という父親の体験談が聞かれますが、加齢臭に関して言えば、衣類を別にするのは正しい方法と言えます。
加齢臭が染み付いた衣類は、漂白剤で漬け置きをして、皮脂汚れに強い洗剤で洗うなど、ひと手間加えて臭い汚れをしっかり落とすようにしましょう。
加齢臭が遺伝するかどうかは分かっていませんが、生活習慣や洗濯方法によっては、同じ体臭が漂ってしまう可能性があります。
出来れば体臭を客観的に確認し、生活の中で必要な対策を取るようにしたいものです。
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この記事を読まれた方にオススメの情報5選
加齢臭は本人の自覚が難しく、そのままだと家族や周囲の人の悩みになりやすいです。もしかしてと思ったら体臭を確認し対策が必要です。対策には本人の悩み意識が必須なので、上手に意識を向けさせましょう。
加齢臭は中高年に起こりやすい体臭ではありますが、不快なほど強まってしまうのは健康的に要注意であり、身だしなみへのケアが足りない可能性もあります。仕方ないと思わずに、自分のためにも前向きにケアに取り組みましょう。
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