加齢臭は「オヤジ」だけに発生するものですか？
加齢臭は「オヤジ臭」とも呼ばれます。
それでは、加齢臭はオヤジと言われるような男性だけに発生するのかと言えば、そうではなく、女性でも加齢臭は発生します。
では、なぜ加齢臭はオヤジ臭と言われるのか、その理由について考えてみましょう。
オヤジとは、ここでは父親を指す「親父」ではなく、世間一般の40～50代以降、つまり中年～高齢の男性を指します。
同じこの年代の男性でも、いつもきちっと清潔な身なりでさわやかなイメージの方には、「オヤジ」という呼称は使われません。
対照的に、髪型や服装に気を遣わず、清潔感がなかったり、くたびれて見えるような男性が、「オヤジ」のイメージです。
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加齢臭は外見や行動からも感じられる？
加齢臭とは、中高年～高齢の年代に、加齢と生活習慣が引き金となって皮脂腺から発生する体臭の一つです。
加齢臭の原因はノネナールというにおい物質であり、ろうそくや古本、チーズなどの臭いに似ています。
本来は誰にでも発生する可能性がある加齢臭が、「オヤジ臭」と呼ばれてしまう第一の原因は、臭いだけでなく視覚や聴覚を含めた、「人物全体の印象」にあるのではないでしょうか。
これが良く分かる、ある実験結果があります。
若い男性と中年の男性、それぞれが履いていた靴下を持って立ってもらい、複数の女性にどちらの靴下がより臭いか聞いたところ、「中年男性の靴下の方が臭い」という回答が圧倒的多数でした。
しかし、目隠しをした女性に同じように靴下の臭いを判別してもらうと、今度は結果が逆転し、8割の女性が、「若い男性の靴下の方が臭い」と答えたそうです。
2つの実験の違いは、視覚的な情報の有無であり、初めの実験では中年男性、つまりオヤジの靴下だという視覚情報によって、より臭いように感じられたということです。
この結果から、人は「臭い」というのを嗅覚だけで判断するのでなく、「不潔」「だらしない」「モラルがない」など、目や耳で得る情報にも左右されていることが分かります。
加齢臭を強める習慣＝オヤジっぽい習慣？
第二に、オヤジっぽいとされる生活習慣が、加齢臭を強める習慣と重なる点にも、注意したほうが良さそうです。
元々、女性よりも男性の方が、身なりやエチケットにさほど気を遣わない方が多い傾向があります。
ちょうど働き盛りの世代で仕事に忙しく、外食が多かったり、お弁当や総菜で食事を済ませる方も多いことでしょう。
そうなると、野菜や果物の摂取量が減り、肉類や脂質が多めになりがちです。
忙しくて入浴はシャワーだけ、洗濯も週末にまとめて、という方もいるかもしれません。
このような生活習慣が全て、加齢臭を強める要因に当てはまります。
こうして、気づかないうちに加齢臭が出やすい体質となって、「オヤジ臭い」と思われてしまう可能性があるのです。
これは裏を返せば、オヤジ臭（加齢臭）は生活習慣、スタイルによって改善の可能性があるということでもあります。
まずは自身の習慣を見つめ直し、臭いと敬遠されないようなオヤジを目指してみてはいかがでしょうか。
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加齢臭を悪化させる要因として、代謝の低下による脂肪酸の増加、酸化反応の増加や腸内環境悪化などがありますが、それぞれの原因の元には主に加齢、さらに生活習慣などが影響しています。
加齢臭と老人臭とでは、においの正体やその原因が異なり、老人臭は色々な体臭の複合臭です。2つの体臭には、「生活習慣の見直し」が対策になる共通点があり、なかでも抗酸化力を意識するのがポイントです。
体臭ごとに臭いやすい年代や場所、臭いの性質が異なり、これが見分け方のポイントになります。加齢臭は40～50代を中心に、頭部や顔、胸、背中から、ロウソクや古本の臭いがします。生活の見直しと抗酸化力でケアしましょう。
加齢臭は中高年に起こりやすい体臭ではありますが、不快なほど強まってしまうのは健康的に要注意であり、身だしなみへのケアが足りない可能性もあります。仕方ないと思わずに、自分のためにも前向きにケアに取り組みましょう。
自分の加齢臭に最も気付きにくいのは、自分自身です。皮脂腺が多い部分を拭いたティッシュや、枕の匂いで確認してみましょう。普段の生活習慣をチェックし、加齢臭発生のリスクを推測することも出来ます。
