更年期は加齢臭が出やすくなるのでしょうか？
更年期とは、女性が閉経を迎える平均年齢である52歳を中心に、前後5年ほどを指します。
つまり、およそ45歳～55歳頃、女性ホルモンの急激な減少により、様々な症状を感じる女性が多い時期です。
現代では、男性ホルモンの減少に伴う体調の変化を「男性更年期」と呼び、更年期は女性だけの問題ではないという考え方も浸透してきました。
更年期は、40～50代以降という「加齢臭が強まることが多い年代」とも重なります。
また、加齢臭は男性特有のものではなく、女性にも発生するものです。
ここでは女性の更年期に注目し、一般的な加齢臭の要因以外に、加齢臭を強めてしまいかねない「更年期の変化」について考えてみましょう。
更年期に体調が大きく変化する理由は、女性ホルモンのエストロゲンが急激に減少するからです。
そしてエストロゲンには、抗酸化力があります。
加齢臭には「酸化反応」が大きく関係するため、エストロゲンの減少で抗酸化力が失われると、加齢臭発生を促す可能性があります。
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更年期の汗が加齢臭を強める？
更年期の代表的な症状に「のぼせ（ホットフラッシュ）」「多汗」があります。
ゆっくりかく汗は本来、ほとんど臭いがありませんが、のぼせのように急激にかく汗には血液や雑多な成分が混ざり、これが肌の常在菌に分解されて臭いやすくなります。
更年期で男性ホルモンが優位になることも多汗につながるほか、加齢による汗腺機能の低下、イライラやストレス、のぼせによる緊張が、臭いのある汗をかく原因となります。
このように汗臭が増えることで、加齢臭がより不快な臭いになることがあります。
誰も汗をかいていないのに自分だけが滝のような汗を流してしまうとどうしても焦ってしまいますが、この焦りがますます汗臭を増やします。
まずは深呼吸、腹式呼吸をして心を落ち着かせます。
汗をかいても大丈夫なように、薄手の洋服に一枚羽織るなど、調節しやすい重ね着で出かけましょう。
特にアンダーウェアには、吸湿性の高い素材を選ぶと安心です。
更年期の体臭をどう予防する？
体臭の心配だけでなく、あまりにだるさや頭痛などの症状が重い場合には、婦人科を受診してホルモン療法を受けることをおすすめします。
「誰にでも起こることだから」と我慢し過ぎるのはよくありません。
また食事では、女性ホルモンに似た作用があるイソフラボンを含む大豆製品や、抗酸化力を高めるビタミンC、E、ポリフェノールなどを選ぶようにします。
これらの抗酸化成分は、加齢臭対策サプリで補うことも可能です。
汗を抑えようと頑張るよりも、臭わない良い汗を積極的にかくようにしてみてはどうでしょうか。
一番おすすめなのは、入浴の仕方の工夫です。
汗線は、たっぷりと汗をかくことで鍛えられます。
ぬるめのお湯を湯船に張り、ゆっくり浸かるようにしてみてください。
また、両手両足を熱めのお湯につけると発汗が促されます。
運動は、激しいものよりもウォーキングやストレッチなどでじんわりと汗をかく方が、脂肪がしっかり燃焼して、加齢臭の対策になります。
更年期の症状にも加齢臭にも、個人差があります。
より軽く済むように、ちょっとした工夫を心がけてみてくださいね。
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この記事を読まれた方にオススメの情報5選
加齢臭は皮脂腺から発生するため、男性ホルモンが影響すると考えられています。ホルモンバランスが変化する更年期は加齢臭発生時期と重なり、女性も注意が必要です。生活習慣や食事を見直す機会としましょう。
皮脂腺が集まる後頭部は加齢臭が発生しやすいので、枕に臭いが染み付きやすいです。枕カバーをこまめに洗い、消臭・抗菌のカバーや洗える枕に代えるほか、後頭部を清潔にし、加齢臭の発生そのものにも対策をしましょう。
加齢臭対策では、シャワーを浴びるだけの入浴はおすすめできません。1日1回は湯船に浸かって汗腺を鍛え、汚れを落としリラックスすることが大事です。あがったら十分に乾燥させましょう。
加齢臭は男女ともに発生しますが、身だしなみの意識やホルモン、生活習慣の傾向の差などから、男性の方がより加齢臭が強まりやすいと考えられます。とはいえ40代を過ぎたら、男女ともに対策を考えておくと安心です。
加齢臭は皮脂腺から発生します。皮脂腺は頭部、顔、胸元、背中の中心部などいわゆる脂漏部位に集中しており、加齢臭が強まりやすい箇所です。間違った肌ケアに注意し、皮脂の状態を健康に保つことが体臭対策に繋がります。
