女性よりも男性の加齢臭が気になりやすいのはなぜですか？
「オヤジ臭」とも呼ばれる加齢臭は、その名の通り、中高年男性特有の強い体臭というイメージがあります。
しかしその発生過程を見てみると、決して男性だけのものではなく、女性でも加齢臭が発生することが分かります。
ではどうして、「男性の体臭」というイメージが強いのかを考えてみましょう。
大きく影響していると思われるのは、「身だしなみへの意識」の男女差です。
近年ではオシャレや美容に気遣う男性が話題になったりしていますが、一般的な傾向として、男性よりも女性の方が身だしなみに気を遣っています。
女性の「美しさ」を追求する意識の高さが、このような傾向を生んでいるのかもしれません。
服装に気遣い、男性のように同じスーツや作業着を長く着用する方は少ないでしょう。
靴も男性のビジネスシューズなどと比べ、比較的自由で風通しのいいデザインが多くなります。
毎日体や頭髪を洗い、きちんとお手入れする方が多く、香水や香りつきの柔軟剤で芳香を意識する方もいます。
もちろんすべての女性がそうというわけではないですが、比較したときに、やはり女性の方が男性よりも清潔や身だしなみへの意識が高く、これが加齢臭の差につながっています。
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ホルモンや生活習慣の差の影響も
次に、ホルモンの影響が考えられます。
男性ホルモンの役割のひとつに、皮脂分泌があります。
皮脂がより多く分泌されることで、肌に残った皮脂が臭いを放つ原因になり、加齢臭を悪化させます。
そして女性ホルモンには、抗酸化力が認められます。
加齢臭は、皮脂腺内で脂肪酸などの酸化反応が進んで発生するため、女性ホルモンの抗酸化力により、加齢臭が発生しにくいと考えられます。
その他、加齢臭を強めがちな生活習慣が加齢臭の男女差に影響している可能性があります。
例えば喫煙は、ビタミンを消費して体内の抗酸化力を低下させるなど、加齢臭を強める習慣ですが、男性の喫煙人口は女性の約３倍です。
また男性の場合、長時間仕事に集中する方が多いことで加齢臭の一因となるストレスが多くなったり、仕事での飲酒が多かったりします。
これらもまた、加齢臭増加の一因となります。
男女ともに意識したい、中高年からの臭い対策
男性の加齢臭が強まりやすい理由について確認しましたが、更年期を迎える年代では、女性も加齢臭増加に注意が必要です。
更年期には女性ホルモン分泌量が減少し、抗酸化力が低下して、女性でも加齢臭が発生しやすくなります。
また生活スタイル、習慣、身だしなみの意識には個人差があり、女性でも、男性と同じように加齢臭が強まっている可能性がないわけではありません。
男性も女性も、40歳を過ぎる頃からは加齢臭を意識しておくと安心です。
加齢臭を増やしてしまうような生活習慣を見直し、状況に応じて臭い対策グッズを利用してみてください。
体内で失われがちな抗酸化力を高めるには、食生活の見直しにプラスして加齢臭サプリを服用するのがおすすめです。
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この記事を読まれた方にオススメの情報5選
加齢臭は皮脂腺から発生するため、男性ホルモンが影響すると考えられています。ホルモンバランスが変化する更年期は加齢臭発生時期と重なり、女性も注意が必要です。生活習慣や食事を見直す機会としましょう。
わきがは遺伝的なもので酸っぱい体臭です。加齢臭とミドル脂臭を見分けるには、年代や臭いの傾向、部位で判断します。生活習慣の改善を前提に、ミドル脂臭はシャンプーを中心に、加齢臭は抗酸化力に注目して対策をしましょう。
周囲の人のストレスになるほど強い加齢臭でも、本人は気付くことができない可能性があります。生活習慣を振り返ったり、枕などを嗅いでみて可能性をチェックしてみましょう。臭いに気付いたらひとつひとつ対策をしましょう。
体臭ごとに臭いやすい年代や場所、臭いの性質が異なり、これが見分け方のポイントになります。加齢臭は40～50代を中心に、頭部や顔、胸、背中から、ロウソクや古本の臭いがします。生活の見直しと抗酸化力でケアしましょう。
自分の体臭には鼻が慣れているのでなかなか気づけず、近くにいる他人の加齢臭は気になる事が多いものです。自分は大丈夫と思わず、もしかしてと思ったら体臭を確認し、前向きに対策に取り組みましょう。
