「お父さん＝加齢臭」・・・本当ですか？
加齢臭と言えば、「最近主人から、嫌な体臭がしてくるんだけど、加齢臭かしら？」「お父さん、おやじ臭いからイヤ」などという状況をイメージされる方も多いのではないでしょうか？
テレビや雑誌の特集でもこのようなシチュエーションはよく取り上げられています。
体臭は自分よりも、周囲が気付くことがほとんどです。
ニオイというのは慣れてしまうもので、ずっと同じニオイのみを嗅ぎ続けていると、麻痺してわからなくなってしまうのです。そのため、周りは不快に感じている体臭でも、本人はまったく気がついていないことがほとんどです。
ですから、こちらのページにもご紹介させて頂いておりますように、家族の方（特に奥様）がお父さんに加齢臭を告げることが多いです。
しかし、もしこのような状況であったとしても、「お父さん、加齢臭がするよ」というのは１００％正しいとは限りません。
体臭の全てが加齢臭と言うことではありません。加齢臭はノネナールと言う物質が原因のニオイのみを指し、それ以外が原因の体臭に関しては加齢臭とはいえません。
ノネナールは、青臭い古くなったような油のニオイで、特に皮脂腺が多くある頭や首・背中を中心として臭います。
また「中高年になってニオイが発生し始めた」からと言って、それでも必ず加齢臭であるとは限りません。
加齢臭以外にも、中高年になると発しやすい体臭があります。
例えば糖尿病の人は、甘い梅酒のような体臭を発することがありますし、肝臓機能が低下している人は、アルコールを摂取した際に分解しきれず、身体からアルデヒド臭（アルコール臭）がすることがあります。
また、加齢により身体の中のアンモニアが、尿などで排出されきれず、身体からアンモニア臭がすることがあり、これは老人臭とも言われています。
お父さんからニオイが出始めたら加齢臭を疑いたくなりますが、病気によってニオイが出てくることもあります。
「体臭の発生につながる病気」というものを頭に入れておくことで、早期発見にもつながります。
もちろん健康な人で、「中高年になってニオイが出始めた」という方の場合は加齢臭である確率が高いと思われますので、今すぐ加齢臭対策を始められたらよいかと思います。
若干難しい内容の記事になってしまいましたが、自分のニオイがどのような原因で発生しているのかを把握することは非常に重要なので、ぜひ頭に入れておいて下さい。
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加齢臭かどうかを見極める
加齢臭の原因はノネナールという物質です。
ノネナールが原因でないニオイは加齢臭ではないのです。
ノネナールは皮脂腺から分泌される9-ヘキサデセン酸が過酸化脂質によって酸化されたり、皮膚常在菌によって発酵されたりする事によって発生します。
9-ヘキサデセン酸は、40歳を過ぎたあたりから分泌されるようになるのですが、その原因は分かっていません。
また、皮膚常在菌を変える事も簡単にできる事ではありません。
そこで、ノネナールの発生を防ぐためには過酸化脂質を抑えることが必要になって来るのですが、
あなたのニオイがノネナールによるものでない場合、その対策は無駄になる事になります。
ノネナールによるニオイは、ブルーチーズやロウソクのニオイ、脂っぽいニオイと言われているので、自分のニオイがノネナールによるものかを見極めましょう。
中高年から発生する別のニオイ
30～40代ぐらいで発生するニオイにミドル脂臭があります。
これは、ジアセチルという物質が原因で起こる体臭で、ノネナールと同じく脂っぽいニオイがしますが、頭から臭うことが多く、加齢臭で多い耳の裏などからはほとんど臭いません。
他にも、病気による体臭もあります。
生活習慣病の代表とも言える糖尿病にかかると甘酸っぱい体臭がしますし、お酒の飲み過ぎなどで肝機能が低下するとアンモニア臭がします。
胃腸の病気や腎機能の低下でも体臭が発生するのです。
すぐに加齢臭と決めつけないで、原因を特定して対策を施すようにしましょう。
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「お父さんの匂い＝加齢臭って本当ですか？」・・・みんなの質問
体臭を取り除きたいけど、原因も違うの？
一言で体臭と言っても口臭からワキガ、加齢臭まで様々です。
体臭は病気のサインとも言われているので、体臭が気になったら、自分の生活スタイルを見直すきっかけと思ってください。
ストレスがひどく、アルコールが好きな人はアンモニア臭がすると言われますが、肝臓の解毒作用が弱まることでアンモニアが分解されないことが原因になります。
まずは体を休め、肝臓機能を正常に保つことが解決につながります。
話題の加齢臭も一つの理由から起因するのではなく、食生活、運動不足、ストレスなど多岐に渡る原因で、ノネナールが発生する事が原因で起きます。
それぞれの臭いは同じように見えて、全く異なるため、解決法も異なった観点からアプローチしていくことが必要になってくるのです。
体臭から病気がわかるって本当？
全ての体臭が病気のサインとは限りませんが、体調の変化の末に起きた化学反応と捉えるといいでしょう。
つまりそれぞれの体臭には発生理由があり、そこをたどると、特定の病気に行き着くことがあります。
一般的に腸の機能が低下していると腐敗臭がしたり、肝機能が低くなるとカビのような臭いがすると言われています。
加齢臭の場合は原因物質がはっきりノネナールと解明されており、生活習慣病の指標になっています。
このように臭いの種類によって、病気の可能性も違ってくるということです。
しかし素人の判断では、病気の特定をすることは難しいのが現状です。
もし気になったら、一度病院で診察してもらいましょう。
しかし日々のバランスのとれた規則正しい食生活を取ることで、加齢臭だけでなく多くの体臭にも効果的だということは覚えておいてください。
とても臭いとは言えないです・・・何か解決法はありますか？
このお悩みは、私達の相談室でもよくあります。
確かにどんなに心の繋がった家族でも、言いづらいことはあります。
たかが臭い、されど本人だけでなく、周りにも少なからず影響を与えているのは事実です。
やはり実際に忠告するのが一番ですが、ご家族の協力の下、ある程度加齢臭を緩和することは可能です。
まず食生活は加齢臭の原因物質であるノネナールの抑制効果がある抗酸化作用の高い、野菜、魚、大豆製品を多く含んだ和食にシフトチェンジしましょう。
それから旦那さんの洗い物は徹底的に洗浄力の強いスポーツ用洗剤で洗濯。
そしてビタミンCやコエンザイム、ポリフェノールなどの抗酸化作用のあるサプリメントを勧めてみましょう。
それだけでも、随分と違うことでしょう。
しかし加齢臭は毎日の規則正しい生活から、徐々に改善していくものです。
適度な有酸素運動も加え、継続的に正しい生活サイクルを身につけることが一番大切になってきます。
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