どのように発見されたの?
「加齢臭」という言葉が昔からあったわけではありません。
特に近代化以前の日本人は、肉や脂分の少ない和食が基本の食生活を送っていたために、加齢臭が発生しにくい体質でした。
近代化とともに食の欧米化が進み、日本でも加齢に伴う体臭が気にされ始めるようになります。
そして2001年、化粧品メーカー・資生堂の研究チームにより、高齢者の体臭の原因の一つが「ノネナール」であることが発見され、その臭いは「加齢臭」と名付けられたのです。
これが、加齢臭の誕生です。
青カビやろうそく、古本のにおいなどに例えられるこの体臭について、男性だけでなく女性にも存在すること、ノネナール発生を促すのが「9-ヘキサデセン酸」であること、喫煙やアルコール、食事傾向や生活習慣などが、臭いの発生に大きく関係していることなどが次々と発見され、それらの要因に合わせて、さまざまな対策が取られるようになりました。
さらに「加齢による臭いの研究」は進み、ノネナールを原因とする加齢臭以外にも、20代~30代男性特有の、ペラルゴン酸を原因とする臭いや、頭部周辺からの脂臭を発生させる「ジアセチル」が発見され、近年も、どんどん詳しく研究され続けているのです。
このような流れは、体臭が発生しやすい体質や生活習慣の方が増加していること、社会的に自分の臭いが気になる傾向が増していること、健康志向が主流となり「できれば臭いを抑えたい」と考える方が多いことなども背景となっています。
加齢臭自体が発見されてから、十数年しか経過していない時点でこれだけ研究が進んでいることからも、悩んでいる方の関心も高く、その数も多いことが伺えます。
妻から臭いと言われた方へ。サプリ1日2粒飲むだけ、最短7日間でスッキリ!無臭物語ジェントルエッセンスの詳細はこちら
無臭物語ジェントルエッセンスで悩みを解消した体験談を見てみる
資生堂が発見した加齢臭
加齢臭は、1999年に化粧品などで有名な資生堂のリサーチセンター研究員、土師信一郎氏らがその原因物質ノネナールを発見し、命名したものです。
この研究は"Journal of Investigative Dermatology"誌に2001年4月に発表されました。
その後、そのニオイに悩まされている人が増加している事もあって、世間に広まっていったのです。
ノネナールは元々ニオイに分館な女性用の商品開発のための研究で発見された物質です。
このことから分かるように、男性特有のものと思われがちな加齢臭が女性からも発生することが分かります。
ただ、男性は40歳以降にこのニオイを発する方が増えますが、女性の場合は閉経後になる方が多いようです。
また、この研究でノネナールは9-ヘキサデセン酸が過酸化脂質や皮膚常在菌によって酸化、分解されることで発生することも分かり、その対策のための商品も開発されることになりました。
加齢臭発見の背景
日本人は元々体臭の少ない民族です。
欧米の人の80%、黒人のほぼ100%がワキガであるのに対し、日本人では10%程度しかワキガの人がいないことでもそれが分かります。
さらに、湯船に浸かる文化があったり、油をあまり使わない日本食中心の食文化を持っていたりする日本人には加齢臭も発生しにくかったのです。
しかし、欧米風の食事や生活様式が広まり、シャワーだけで入浴を済ませたり、脂肪分の多い食事を摂る人が増えたりするようになると加齢臭に悩む人も増加するようになりました。
資生堂の発見にはこのような背景があったのです。
妻から臭いと言われた方へ。サプリ1日2粒飲むだけ、最短7日間でスッキリ!無臭物語ジェントルエッセンスの詳細はこちら
無臭物語ジェントルエッセンスで悩みを解消した体験談を見てみる
「加齢臭の発見について」・・・みんなの質問
昔の日本人は何で加齢臭がなかったの?
昔の日本人は、魚、野菜、そして大豆製品で食卓を囲み、肉などの動物性蛋白質を食べる習慣がありませんでした。
しかし戦後の日本は食生活の欧米化が進み、ファーストフードなどが登場し、食事のバランスが徐々に崩れていきました。
その結果加齢臭の元になるノネナールの発生環境が整い、加齢臭が登場してきた訳です。
つまり古来の日本人が食べてきた野菜、魚、大豆製品を中心とした和食が、加齢臭の発生を防いできたのです。
体質によって、加齢臭は発生しないの?
人それぞれ個性があるように、体質も十人十色です。
バランスのとれた食事をしていても加齢臭が強い人もいれば、そうでない人もいます。
体質だからしょうがないと諦めて何もしなければ、そこで終わりです。
大切なのはいかに自分を奮い立たせ、諦めないかということです。
加齢臭は規則正しい食生活をするだけでは不十分です。
強いストレスを感じながら生活をする人は、そうでない人よりも体内環境が悪くなり加齢臭の原因となるノネナールが発生しやすいのです。
それだけでなくタバコや飲酒は活性酸素を増やす原因になり、ノネナールを誘発する原因になります。
いわゆる健康的な生活を継続的に意識することで、体質も変わっていくのです。
完全に加齢臭を消す薬はないの?
2000年に資生堂によって加齢臭の原因物質ノネナールのメカニズムが発見されて以来、加齢臭産業は大きく発展していきました。
様々な研究所で日進月歩のごとく、新たな研究成果が出てきていますが、未だに加齢臭を完全に根絶できる薬などは発見されていません。
しかしノネナールの発生要因に深く関与する活性酸素を減らすことが、加齢臭を和らげる鍵になることが分かりました。
つまり体内の酸化を防止することで、加齢臭の元を断つということです。
そこで酸化作用の高い食材を多く含む和食に、再びスポットライトがあたってきています。
ビタミンCやカテキンなども抗酸化作用が強いため、サプリメントの力を借りるのもいいでしょう。
いずれにしても継続した健康的な生活スタイルが、加齢臭に一番適しているのです。
このページを読んだ人は、以下の記事も読んでいます。