加齢臭の原因 「脂肪の酸化」は連鎖反応！
加齢臭の原因物質のひとつに、過酸化脂質があります。
過酸化脂質とは、体内の中性脂肪やコレステロールと活性酸素が結びついて出来たものです。
様々な病気の原因とも言われている活性酸素は、実は１種類だけでなく４種類あります。
スーパーオキシド・ヒドロキシルラジカル・過酸化水素・一重項酸素の４種類ですが、過酸化脂質は一重項酸素とヒドロペルオキシラジカル（スーパーオキシドに水素分子が付いたもの）が主な原因となり、作られます。
過酸化脂質を、「酸化した脂肪だけで、そんなに問題ないのでは？肥満はいけないけど。」と考えるのは、大きな間違いです。
中性脂肪から変化した過酸化脂質は、細胞内に入ると活性酸素のスーパーオキシドを発生させ、ＤＮＡを損傷させます。
細胞内のＤＮＡが損傷してしまうと、細胞が劣化（老化）したり、細胞自体が突然変異してしまい、細胞の異常となり、ガン化してしまうことがあります。
さらに脂肪の酸化はドミノ式に起こるために、過酸化脂質が生まれると連鎖式に周囲の脂質を過酸化脂質に変化させてしまい、不健康な生活をしていると、加速度的に過酸化脂質が体内に増えていってしまいます。
つまり、活性酸素が増えるような生活をしていると、爆発的に過酸化脂質が増えてしまうため、加齢臭だけでなく、老化やさらにはガンなどの進行も進めてしまうことになってしまいます。
加齢臭が発生したことは非常につらいことかも知れませんが、体のバランスが崩れかけてきているサインかも知れません。
過酸化脂質は前述のように様々な悪影響を体に与えていますので、加齢臭対策の日常生活を送ることで、毎日の健康維持にも非常によい影響があります。
これをきっかけに、体に優しい生活を始めてみて下さい。
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脂肪の酸化はどんなイメージ？
「脂肪の酸化が加齢臭に良くない」と言われても、いまひとつイメージが湧きにくいかもしれません。
そんなときには使い古した油を思い浮かべてみてください。
初めは透明で無臭だった食用油が、揚げ物をすることですぐに茶色く濁り、嫌なにおいを発するようになります。
これが、脂肪が酸化して過酸化脂質が発生した状態です。
自身の体の中であのような脂肪の酸化が起き、その結果嫌な加齢臭が出ていると考えるとちょっと怖いような気がしますね。
実際の加齢臭は、古くなった油にカビ臭さが混じったような匂いです。
適度な脂肪の維持には運動が有効
脂肪はそもそも糖質、タンパク質とともに三大栄養に挙げられ、人間の活動に欠かせないものです。
動物の栄養の摂取や貯蔵方法として重要で、食物から摂取したり体内で合成された脂肪は肝臓や脂肪組織に貯蔵され、エネルギーが必要な時に使われます。
安静時や軽い運動時には、糖よりも脂肪の方が消費されています。
例えば飢餓状態に陥ったときには、体内に蓄積した脂肪を使うことで、水分摂取のみである程度の期間生存することができます。
大切なのは、脂肪を増やしすぎないこと、バランスの良い食生活を心がけ、適度な運動で脂肪を燃焼することです。
適度な脂肪といっても「〇g」と毎日厳密に測定するわけにはいかないので、日々の食事の中で「摂り過ぎかな？」と感じたら節制し、「足りないかも」と感じれば摂りいれるといった意識が大切です。
脂肪をある程度摂っていても、毎日の運動習慣で燃焼できていれば、過剰な脂肪が酸化して加齢臭の元となるのをブロックすることができます。
エレベーターやエスカレーターではなく階段を使ったり、通勤のひと駅分を歩くのもいいですし、ウォーキングやジョギングで運動とともにストレスを発散すれば、ストレスによる活性酸素をブロックし、加齢臭予防につながります。
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