近年名付けられた「加齢臭」、昔はなかったの？
「加齢臭」という言葉は、今では一般社会にも浸透している言葉ですが、実は昔から存在した言葉ではなく、比較的新しい言葉なのです。
現代では40代以降の方の8割以上が意識しているという加齢臭、昔は存在しなかったのでしょうか？
まず「加齢臭」という言葉が作られたのは2000年のことです。
加齢により強まる独特の臭いの存在について注目が高まり、この研究を行っていた化粧品メーカー・資生堂の研究所が、臭いの元となる物質「ノネナール」を突き止めました。
このとき研究員によって、「加齢臭」と名付けられたのです。
現代の日本ではすっかりお馴染みの加齢臭ですが、昔の日本にはその臭い自体がなかった、もしくは今ほど不快なものとして認識されていなかったと考えられます。
その背景には「食生活の変化」があります。
加齢による臭いが強くなる原因として、加齢にともなう体内の9‐ヘキサデセン酸量の増加だけでなく、飲酒や喫煙といった生活習慣、運動不足や過剰なストレス・ダイエットなどが挙げられます。
食事も体臭に関係します。
加齢臭が発生する仕組みには「脂質」が大きく関係しており、脂質の摂りすぎが体臭の悪化につながります。
開国前の日本ではもちろん、「日本食」しかありませんでした。
そのため食事で脂質を摂る機会が少なく、加齢によって体臭が強まることもなかったのです。
しかし開国し、脂質の多い欧米の食生活が一気に日本に流入したことで、日本国民の体にも変化が起こり、強い加齢臭が引き起こされるようになって、体臭への注目度が高まっていった・・・という背景があります。
このような経緯を見てみれば、体臭予防のためには「昔の日本人のような生活」を参考にすることが有効とわかりますね。
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加齢臭の発見
加齢臭という言葉は1999年に資生堂が作った言葉です。
まだ出来てから間もない言葉ですが、あっという間に広まっていき、今では知らない人はほとんどいないという状態です。
ただ、それまでもそのニオイの事は知られていました。
言葉がなかったので「オヤジ臭」などと呼ばれていたのです。
その時にはまだ、何が原因でそのようなニオイがするのか、どんな物質が関係しているのかは分かっていませんでした。
それを明らかにしたのが資生堂なのです。
そして、加齢に伴って現れる体臭という事で、「加齢臭」という名前が付けられました。
呼び名がなかっただけで、それまでも中年以降の人から発せられるニオイに対する認識はあったのです。
また、「オヤジ臭」という名前から分かるように、男性だけのものと思われていたのですが、資生堂の研究の結果、女性からもそのニオイが発せられることがある事も解明されました。
昔は加齢臭は無かった？
昔の日本人には、それほど加齢臭はありませんでした。
脂肪分の少ない日本食を中心にしていると皮脂があまり分泌されないので、ノネナールの量も少なくなるからです。
しかし、脂肪分や糖分の多い欧米風の食事が広まるにつれてニオイを発する人が増えていったのです。
そこに1980年代のグルメブームが関係している事は否めないでしょう。
それを受けて資生堂の研究があり、発見につながるのです。
だから、加齢臭を改善するためには、昔の日本人が食べていたような和食中心の食事にする事が効果的なのです。
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「加齢臭の由来や歴史について」・・・みんなの質問
そもそもノネナールって何？
簡単に言うと、ノネナールは皮脂腺で脂肪酸が酸化することで出来る加齢臭の原因物質です。
このノネナールは活性酸素が、体内で増えると同時にノネナールも増えていきます。
主に４０代以降の年齢になると活性酸素が増え、消化酵素が弱まり腸内環境が悪くなります。
その結果体内でのサビが増えていき、ノネナールが発生するのです。
中年以降の男性だけでなく、若者や女性も加齢臭で悩んでいる人がいます。
体質等もありますが、ノネナールの発生は抗酸化作用の強い食物を取ることで軽減されます。
継続的な食生活の改善が老化だけでなく、ノネナールの発生も防ぐことができるのです。
食生活を正すだけで、改善しますか？
昔の日本人のような野菜、魚そして大豆製品を多く含んだ和食は、加齢臭の
原因になる活性酸素の発生を防ぐだけでなく、老化防止にも繋がります。
高脂質な動物性蛋白が腸内で活性酸素を生んでしまうので、なるべくバランスのいい食品を取りましょう。
しかし食生活だけでなく、ストレスから飲酒、タバコ、運動不足までも加齢臭の原因になっていきます。
健康的な生活を送り、ジョギングなどの有酸素運動を習慣付けることで、加齢臭の元になるノネナールの発生は防止できるでしょう。
そして、ストレス解消のための息抜きも、忘れてはなりません。
禁酒、禁煙、食生活改善どれも自分には難しい！
習慣になっている飲酒、タバコを辞めるのは簡単なことでは無いでしょう。
しかしこれらは加齢臭だけでなく、健康を損なう第一要因です！いくら食生活を改めても、タバコ、アルコールの摂取で体内環境は悪くなり、活性酸素の発生はやむを得ません。
一度専門外来を訪れて、相談してみてはどうでしょう？
少しずつ量を減らしていくだけでも、違いは明らかです。
加齢臭の発生が増し、活性酸素は老化も進め、生活習慣病の原因にもなります。
活性酸素から体のサビを防ぐには、ビタミンC、レシチン、アスタキサンチンなどが役立ちます。
バランスのいい食事を取ることができない人には、サプリメントなどの栄養補助食品を摂取するのもいいでしょう。
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