オジサンだけの悩みじゃない？加齢臭の由来から考える
加齢によって発生することが多く、特に30代以降の男性で悩む方が多い「加齢臭」。
加齢による臭いとは「言い得て妙」ですが、その名付けの由来はどのようなものだったのか見てみます。
油臭いような青臭いような独特の体臭に「加齢臭」という名前がついたのは、実はつい最近のことです。
2001年に化粧品メーカー・資生堂の研究員が発表した論文において、高齢者の体臭の原因「ノネナール」が発見されたことが報告されています。
この際「加齢によって体臭が変化する」という考え方を表現しようと名づけたのが、その由来です。
この由来から見れば、特に中年男性だけに限定した臭いということではない、と分かりますね。
しかし、働き盛りの中年男性では、さまざまな側面から加齢臭が強まりやすいこともあり、「オヤジ臭」などと呼ばれたりして、特に「中年男性の悩み」として取り上げられることが多いようです。
このような呼称や一般的なイメージから誤解しがちですが、20代などの若い世代でも、生活習慣の乱れなどで加齢臭が発生しやすい体になってしまったり、さらに女性であっても加齢臭は発生します。
「おじさんじゃないから大丈夫」と思わず、においのエチケットとして「自分は大丈夫かな？」と意識し、体臭予防についてしっかり情報を得ておくことが大切ですね。
加齢臭が問題となるのは、「周囲の方に嫌な思いをさせ、ストレスを与える」という点です。
人の嗅覚では「匂いの変化」を感じ取っているために、いつも嗅いでいる自分のにおいを「不快」と感じることはほとんどありません。
多くの場合、周囲の方が気づくのが先で家族から指摘を受けたり、自分の衣類の臭いで気づくことになります。
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加齢臭は女性にも発生する
加齢臭という言葉は、2001年に資生堂が発表した論文で、加齢によって体臭が変化するということに由来して付けられた名前です。
特に男性に限ったものではないのです。
ただ、男性の方が皮脂の分泌が多いので加齢臭の原因であるノネナールが発生しやすいために、オヤジ臭などと言われていたのです。
この現象には女性ホルモンが関係しています。
女性ホルモンには皮脂の分泌を抑える働きがあり、そのために女性はノネナールが発生しにくいのです。
ですから、女性の場合は閉経後に発生することが多くなっています。
閉経後は女性ホルモンがほとんど分泌されなくなるために、女性も皮脂を多く出すようになり、そのためにノネナールが発生しやすくなるのです。
若い人からも加齢臭が？
加齢臭という言葉は、加齢によって体臭が変化することに由来して付けられた名前です。
しかし、最近では若い人の中にもこのニオイを発する人が増えてきています。
それは、生活習慣の乱れによるものです。
生活様式が欧米化し、湯船に浸からずシャワーだけで済ませたり、脂肪分の多い食事を続けていたりすることでノネナールが発生しやすくなります。
また、パソコンやゲームの普及で体を動かすことが減ったことも、その原因と考えられます。
さらに、親に加齢臭がある場合、子供にも加齢臭が出て来るという事例も見られます。
遺伝的な可能性も考えられますが、これについてはまだ解明されていません。
それよりも、親と同じような生活習慣を送ることが原因である可能性が高いようです。
今挙げたような生活習慣を続けていると、若いうちからニオイを発するようになる可能性が高まります。
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