ミョウバンで加齢臭が目立たなくなるメカニズムとは？
ミョウバンは古代ローマ時代から制汗剤としてよく使用されていたと言われています。
あの歴史上の人物であるシーザーがクレオパトラと愛しあう時は、ミョウバンを腋に塗ってから出かけていったとも伝えられてます。
現在売られているミョウバンは工場で生産されているものですが、自然からも採取でき、ミョウバンが結晶化した天然塩を「アルム石」と言います。
それを古代人はデオドラント剤として利用していたそうです。
現在でも、天然アルム石は殺菌作用のある化学物質と混ぜ合わされてデオドラント剤として売られています。
なぜミョウバンが加齢臭などの体臭対策に利用されているのかというと、３つのメカニズムが関係していると言われています。
一つ目のメカニズムは、「皮膚の雑菌繁殖対策になること」です。
ミョウバンは水に溶かすと酸性になります。
皮膚が酸性になれば、臭いの元になる皮膚の雑菌の繁殖を妨害し、ニオイ対策となるのです。
二つ目のメカニズムは、「肌の毛穴を引き締めるといわれている」ということです。
ミョウバンには収斂・制汗作用もあると言われています。
ミョウバンは肌を作っているタンパク質を変化させて、非常に細かい保護膜を作りますので、それにより肌が引き締められるのです。
三つ目のメカニズムは、「ニオイ物質に直接働きかけ、ブロックする」ということです。
また、汗に含まれる臭いの成分とミョウバンに含まれる金属が反応して、ブロックしてくれます。
酸性のミョウバンはアンモニアなどのアルカリ性の臭いに働きかけるのです。
実際の加齢臭対策としてのミョウバンの使い方は、ミョウバンを水で溶かして作るニオイ対策スプレーです。
「加齢臭の気になるところにスプレーしたり、コットンに含ませ耳の後ろや腋を拭き取ると、臭いを感じにくくなった」とか、「ミョウバン風呂に入ったら、いつもよりスッキリし、臭いも目立たなくなった」というお話を良く聞きます。
ミョウバンは薬局などで安価に販売されていますので、試してみる価値はあります。
加齢臭対策の基本は酸化を抑えることですが、外面からのケアを合わせて行うことで、より一層の実感が得られますので、ぜひ試してみて頂ければと思います。
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塗布したり、スプレーに
加齢臭を感じにくくなったという声が多いミョウバンの使い方について、詳しく見てみましょう。
「この部分の加齢臭が特に気になる！」という場合には、かつてシーザーがクレオパトラに会う時にしたように、臭いが気になる部分にミョウバンの粉末を直接塗るのもいいですね。
焼きミョウバンの場合、すり鉢で擦って粉状にして塗布します。
汗臭が気になるときにおすすめです。
ニオイ対策用にデオドラントスプレーとして利用する場合、市販のミョウバン50gを1.5リットルのペットボトルに入れます。
水道水を注いで蓋をし、よく振れば出来上がりです。
ミョウバンが溶けにくいこともありますが、1日ほど放置しておくと溶解します。
これをスプレー容器に入れて体や衣服、リネン類などにスプレーしたり、ガーゼに浸して直接身体を拭くのもおすすめです。
塗布後水分が蒸発してミョウバン成分が残り、皮膚がそのまま弱酸性に保たれて菌が繁殖しにくくなります。
結晶ができてスプレーが詰まったときには、お湯を通すと再び溶けます。
ミョウバン液、こんな使い方も
それでもニオイが気になる場合には、水道水の代わりに濃い目の緑茶でミョウバンを溶かしてみましょう。
ミョウバン液は冷蔵保存で1ヶ月近く持ちますが、安く作れるものですから1～2週間で使い切れる量を作って新鮮なものを使うといいですね。
ミョウバン風呂では、ミョウバンの原液を30～50ccほどお湯に溶かします。
あまり濃くしてしまうと、ミョウバンの酸によって金属が傷むことがあるので注意が必要です。
体質によってかぶれてしまう可能性もあるので、自分に合う濃度にして使うようにしましょう。
加齢臭のほか、体臭対策などにも多くの方が利用しているミョウバンでは、「内面ケアとあわせてミョウバンを使用すると、長年悩んでいたニオイが気にならなくなった」といった体験も聞かれます。
自分に合った方法で、加齢臭対策に使ってみてください。
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