生臭いニオイは加齢臭ではない？
「夫から生臭いニオイがするのですが・・・これは加齢臭でしょうか？」といった質問が聞かれますが、加齢臭はよく「古本」、「ろうそく」、「チーズ」、「使い古した油」などの臭いに例えられています。
人の臭いの感じ方はいろいろなので一概には言えませんが、加齢臭を「生臭い」と感じる方はおそらく少ないと思われます。
まずは、衣類の生乾きの可能性を確認しましょう。
雨の日や夏場の電車で、吐き気を覚えるほどの生臭さを感じた経験がありませんか？
これは、衣類を部屋干しなどにして生乾きの状態にしておくと、繊維の中に雑菌が繁殖し、この雑菌が皮脂やタンパク質汚れを分解することで発生する嫌な臭いです。
予防のためには、衣類をよく乾かすこと、殺菌作用のある液体で洗うことなどの対策が挙げられます。
もしも衣類の臭いではなく、からだ自体から継続的な強い生臭さを感じる場合には、「魚臭症候群（トリメチルアミン尿症）」という病気を疑います。
これは加齢臭などとは全く違い、先天的に体内のトリメチルアミン酸化酵素という分解酵素が欠落している病気です。
分解されないトリメチルアミンが血液中に流れ出ることで、肌や口から魚のような生臭いニオイを発生させます。
病気であるため、一度医師の診断を受けて症状を確認し、生活上の注意を仰いで様子を見ていくことになります。
この魚臭症では相当強い臭いがするものの、それ以外の体調不良などは見られないため、自分自身が臭いに慣れてしまったとしても、周囲の人にかなりのストレスを与え、日常生活も難しくなります。
臭いはなかなか自分では気づきにくいものです。
生活に支障をきたすような強い臭いであれば、家族など近しい方が指摘してあげましょう。
加齢臭であってもそれ以外の臭いでも、原因を確認してしっかりと対策していくことが大切ですね。
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体調の指標になる体臭
キツい加齢臭は不快で、周囲の人に迷惑に感じられることがありますが、病気や何かの疾患の兆候というわけではありません。
年をとることで体内の酸化（サビ）が起きやすくなり、皮脂腺から発生してしまう臭いです。
「加齢臭は病気じゃないのだからいいか」と放置していると、実はその体臭は加齢臭ではなく、生臭いにおいが魚臭症候群という病気の症状であるように、何らかの体調不良のサインなのかもしれません。
生臭いにおいのほか、腐敗臭やたまご臭、便臭は、胃腸のトラブルがあるときに発生する臭いです。
胃腸の機能が低下して臭いのもとになる悪性物質の排泄が滞ってしまうと、この物質が血液に混じって体内を巡り、皮膚から汗などと一緒に臭いが放出されます。
腸内細菌バランスが崩れて、過剰な悪玉菌の成分が便臭を放つ場合もあります。
アンモニア臭や血の臭いがするとき
「汗臭い」という表現がありますが、汗そのものに臭いはなく、汗を栄養にする雑菌が繁殖して出ている臭いです。
その汗からアンモニア臭（尿臭）や甘酸っぱい臭いがする場合、糖尿病の疑いがあります。
また、過激なダイエットで栄養バランスが極端に崩れている場合にも、このような体臭になります。
鉄のような血の臭いが体内から上がってくるようであれば、呼吸器系の異常を疑います。
鼻や喉、気管に菌が繁殖したり炎症を起こすことで、血のような生臭いニオイを感じることがあるのです。
自宅や会社などで体臭が強い方がいるとストレスを感じてしまうものですが、急に変わった臭いを感じるようであれば、教えてあげて受診を勧めたほうが良い場合があるかもしれません。
間違いなく加齢臭と思われる場合は、健康食品のサプリで臭いが和らぐ可能性があります。
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