加齢臭を不快と感じる理由は・・・本能的なもの？
加齢臭について、家族から露骨に「クサイ！」と言われたり、職場でも自分の臭いが気になってしまったりと、辛い悩みが聞かれます。
このように加齢臭が「とても嫌な、不快な臭い」と感じられる理由は何でしょうか？
加齢臭がよく例えられるのは、「チーズ」「ろうそく」「古本」「油」などの臭いです。
しかしこれらは、人によっては「美味しい匂い」「好きな香り」と感じられるレベルですよね。
それなのにどうして加齢臭は「不快」と感じられるかというと、理由のひとつは、加齢臭に感じる「マイナスのイメージ」にあるようです。
加齢臭が発生するのは、「体の中で蓄積した老廃物である皮脂がにじみ出た結果、ノネナールとして分泌される」ことが１つの原因です。
この過程には、「体の中で不健康になりつつある」という状況が起こっているとも言えるでしょう。
つまり、体の中で異変が起こりつつあるという状況が、加齢臭として現れているのです。
その結果、本能的に「違和感」を感じてしまうと言えます。
また、昔はおじいちゃん、おばあちゃんと一緒に過ごすことが多かったものですが、最近では核家族化が進み、小さなころからお年寄りと一緒に過ごす機会が減りました。
そのため、加齢臭のような年配の方のニオイが、今の若い人にとってなじみの薄いニオイになっています。
慣れないため、違和感を感じてしまうというのが現状のようです。
加齢臭対策では、シャワーだけでなく湯船に浸かって汗をかき、汗腺からきれいにすることが大切です。
洗濯では、酸素系漂白剤の使用やつけ置き洗いなど、工夫できるポイントがあります。
不可欠なのは「抗酸化作用」です。
皮脂腺での酸化を対策するために、食材やサプリメントの選び方、生活習慣などで「抗酸化」を意識すれば、臭い対策もグッと実感が増していきますよ。
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不快な体臭は加齢臭以外にも
家族から「臭い」と言われ、「まだ30代なのにもう加齢臭が出てるのか？！」と驚いた、というような場合、その不快な臭いの理由は加齢臭ではなく「ミドル脂臭」と呼ばれる臭いかもしれません。
加齢臭とミドル脂臭では、臭いの発生の仕方、原因物質、発生場所などすべてが違っています。
加齢臭は、皮脂腺の皮脂が酸化して発生する「ノネナール」の臭いであり、皮脂腺が多く集まるTゾーンや耳の後ろ、背中などで臭いが強くなりがちです。
40代以降に発生しやすくなります。
一方ミドル脂臭は、30代頃から発生し始めます。
汗の中の乳酸を常在細菌が代謝・分解することで発生した「ジアセチル」が皮脂の脂肪酸と混じることで、臭いが発生します。
ミドル脂臭は使い古した油や生ごみのような臭いとも例えられ、口臭や足の裏の臭いよりも臭いは強く、実は加齢臭よりも不快と言われます。
発生場所が後頭部と、他人の鼻の位置に近く、なおさら気になりやすいことも嫌われる理由かもしれません。
どちらの臭い対策も基本は同じ
ミドル脂臭や加齢臭、いずれの臭いであっても、30～40代以降の男性は「まさか」と思わずに、誰もが体臭に気をつけたほうが良いと言えます。
加齢臭対策の基本は抗酸化、ミドル脂臭対策の基本は血行促進ですが、共通して基本となるのが「生活習慣の改善」です。
脂っこく栄養の偏った食事はNG、生活リズムを出来るだけ整え、よく眠ってストレスを溜めないようにしましょう。
適度な運動は体臭対策に繋がります。
清潔を保つことも大切です。
湯船にしっかり浸かり、頭皮の嫌な脂をきれいに洗い流しましょう。
体臭と混ざると臭いが強まってしまう衣類の雑菌臭のケアも、忘れないでくださいね。
他の人に不快な臭いと思われる理由を少しでも減らすためにも、臭い対策を行いましょう。
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