加齢臭用の漢方薬は、有りますか？
お客様から「加齢臭に力を発揮する漢方薬は有りますか？」というご質問を頂くことがあります。
そこでこのページでは、漢方薬ということに関して、情報提供させて頂きます。
漢方は中国の伝統医学ですが、５～６世紀頃、日本に伝わり日本の気候、風土、ライフスタイルに合わせて日本で発展してきましたから、現在の日本での漢方薬とは日本独自の医学による薬であると言えます。
漢方薬は薬ですから、漢方薬局で処方してもらわなければいけません。
また、複数の生薬の組み合わせで、複数の有効成分を含有しているので、１つの漢方でもいろいろな成果を発揮してくれます。
ですから、症状も沢山あり病気も複数抱えている場合は、非常に便利です。
また、検査の数値や結果を重視せず、患者の症状（頭が重い、体がだるいなど）で数値では計れない症状には非常に有効です。
一方、西洋薬は有効成分が単独で含まれており、痛みや熱を取ったり、血圧を下げたり、菌を殺したり、1つの症状や病気に対してピンポイントに素早い効果を発揮してくれるものです。
また、検査結果や数値を重視して薬も処方されます。
加齢臭という概念自体が新しいため、漢方薬で加齢臭対策として取り入れられるものは、特にありませんが、近いものでは「熊笹」があります。
熊笹は昔から食べ物を保存する容器の素材として使用してされており、近年ではワキガや口臭などの体臭全般の対策によく使用されています。
熊笹はその名の通り、クマが食べるものです。
熊は冬眠前にカロリーやタンパク質などの栄養価の高いエサを大量に食べて一冬を越します。
冬眠中は一切便も出しません。
そこで血液が汚れたり、体内に毒素がまわったり、胃腸で異常が起きないように、冬眠前に笹を大量に食べるとされています。
熊笹が腸内の異常発酵対策となることから、様々な体臭対策に繋がるようです。
熊笹は天然のものですから、漢方薬だけではなく、サプリメントとして配合されていることもあります。
加齢臭対策になるかどうかは分かりませんが、健康維持の一貫として試してみるのも良いかもしれません。
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漢方では加齢臭をどう捉える？
西洋医学と漢方では、症状の捉え方や対処の仕方がかなり異なります。
加齢臭の原因物質は、脂肪酸と過酸化脂質が結びついて発生するノネナールであることが分かっていますが、漢方によれば、体臭の原因は内臓状態の悪化です。
例えば体臭の一因となる汗の増加も、漢方では内臓の不調によって発生すると考えます。
加齢臭には食生活や生活習慣の乱れが大きく関わっていて、脂肪の増加や体内の酸化をブロックすることが臭い対策になります。
これらの対策は内臓機能の強化につながることを考えると、確かに、内臓機能を高めることが加齢臭対策になりえると考えることは可能です。
便秘によって発生する便臭も、内臓の不調による臭いと言えます。
肝臓や腎臓など、デトックスに関係する臓器機能が低下してくることによって生まれる体臭もあります。
漢方薬は、加齢臭の原因であるノネナール発生の予防に直接は影響しないかもしれませんが、内臓機能を高め体調を整えて、間接的なサポートが期待できると考えられますね。
ただし体臭があまりにきつかったり、その他の不調がある場合には病気の兆候という可能性があるので、病院で診てもらうようにしてください。
体臭を原因から対策するには？
体臭改善に処方される漢方薬には、これまで頑張ってきた臓器を元気にするような生薬の組み合わせが選ばれます。
熊笹や、胃の調子を整える黄連湯（オウレントウ）、多汗症によい防已黄耆湯（ボウイオウギトウ）などが代表的です。
漢方の魅力は、既に出ている臭いを別の臭いにすり替えるといったその場だけの対処でなく、その臭いの原因そのものへの対処が期待できるという点です。
そのような意味では、加齢臭対策のサプリメントも漢方と同様に、原因をサポートしていこうというものです。
例えば抗酸化作用のある成分を配合したサプリでは、ノネナールを発生させる酸化への対抗力となる、体内の抗酸化力をサポートし、臭い対策が期待できます。
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