上手にニンニクを食べて加齢臭を目立たなくしよう！

上手にニンニクを食べてニオイを目立たなくしよう！

加齢臭のように、人が「嫌だな」と感じる臭いには色々なものがありますが、ニオイの強い食べ物の代表格といえば「ニンニク」ではないでしょうか。

ニンニクを食べると口から独特の臭いがしますし、大量に食べると体臭にも影響を与えます。
普段から加齢臭に悩んでいて、少しでも臭いを抑えたい、と考えている方が「ニンニク料理を食べたら臭いが強くなるだろうか」と不安になってしまい、食べるのを我慢することもあるかもしれません。

しかし結論から言うと、両者の臭いの原因は全く異なるために、相乗効果で臭いが際立つわけではないうえ、ニンニクは加齢臭対策に役立つことも認められていて、TPOを考えてぜひ食事に取り入れたい食材なのです。

ニンニクのニオイは、永続的に体臭に影響を与えるものではありません。
せいぜい、24時間程度で消えてしまうものなのです。
ですから、次の日に誰かと会う予定があったり、仕事だったりしなければ、気にする必要はありません。

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ニンニクは加齢臭を抑えてくれる

臭いというイメージが強いニンニクですが、そのままの状態だと特にニオイはしませんよね？
そのままの状態でもニオイの強い食べ物はたくさんあるのに、ニンニク自体はほぼ無臭です。
これは、ニンニクのニオイの素になる成分に揮発性がないことと、ニオイの素の成分とそれに反応する酵素が存在する場所が異なる事が原因です。

ニンニクには「アリイン」と「アリナーゼ」という成分が含まれており、すりおろしたり刻んだりといった調理をすることで、両者から「アリシン」が生成されます。
このアリシンが強い臭いのもとになっています。

アリシンは免疫力のサポートに役立ったり、抗酸化力が高いと言われています。
疲れたときや風邪予防に「ニンニク料理を食べて精をつけよう」というのは迷信ではなく、このようなアリシンの持つ作用に由来しているのですね。

この抗酸化作用は、皮脂成分の酸化によって発生する加齢臭を目立たなくします。
特におすすめなのが、カツオのタタキのようなカツオとニンニクを使った料理です。

ニンニクのいい香りでカツオの臭みが隠され、ニンニク成分はカツオの腐敗を遅らせます。
アリシンは、カツオに含まれるビタミンB1と結合することでアリチアミンに変化して、より体内に吸収されやすくなります。
カツオのタンパク質と同時摂取することで男性ホルモンの分泌がされ、これらの化学反応が、疲労回復とともに加齢臭を目立たなくする成果ももたらすのです。

ニンニクの臭いを少しでも軽減するには

ニンニクの栄養が加齢臭に役立つとは言っても、やはり食後の臭いは気になってしまうもの。
そのうちに消えるとはいえ自分でも臭かったり、周囲の人に不快な思いをさせてしまうのは辛いですよね。
そこでニンニクの臭いを軽減してくれる食材を知っておき、一緒に摂ってみましょう。

まずは牛乳です。
牛乳のタンパク質や脂質がアリシンの臭いを和らげてくれます。
コーヒーや緑茶、紅茶にも含まれるタンニンも消臭成分として有名。
殺菌や抗酸化の力もあるので、ニンニク臭だけでなく加齢臭のサポートを期待できます。
緑茶のなかでもより濃い目の粉末タイプや玉露が特に良いと言われます。

食材ではりんごがおすすめです。
果実のビタミンB1はアリシンと結合することでニンニクの臭いを和らげ、皮部分のポリフェノールとカテキンも役立ちます。
ポリフェノールはゴボウやうど、プルーンなどにも含まれています。
ニンニクを食べるときには、皮ごとミキサーにかけたリンゴジュースや牛乳、お茶を一緒に飲んではどうでしょうか。

食べていないのにニンニク臭がするときは？

体臭には加齢臭のほかにもいろいろな種類の臭いがありますが、ニンニクを食べていないのにニンニクの臭いがするときは、肝臓や腎臓の機能が低下しているかもしれません。

それぞれ解毒や老廃物排出に欠かせない臓器であり、その機能が低下することで体内の有害物質がうまく排出されずに血液中に残り、悪臭として体から放出されてしまうのです。
そのときの臭いがニンニクのほか、どぶやカビの臭いにも例えられます。

病院で検査すればなお安心ですが、臓器の機能低下対策としてはやはり、規則正しい生活や栄養バランスのいい食事、ストレスの軽減に十分な睡眠です。
このような習慣は、そのまま加齢臭対策にもつながります。