加齢臭の発生の源になる、「過酸化脂質」について
加齢臭の原因は、過酸化脂質と脂肪酸が反応を起こすことで発生するノネナールであると言われています。
この「過酸化脂質」という物質ですが、体内で酸化反応が引き起こされることで発生します。
「酸化」と言われて、真っ先に思いつくのが、鉄が茶色くなりさび付いているところではないでしょうか？
「酸化」と言うのは、酸素がほかの物質と化合したり、逆に水素が奪われる反応のことをひっくるめて言います。
ですから鉄が錆びるのも酸化ですが、木が酸素を使いながら燃えて、二酸化炭素と水に変化することも酸化ですし、食べ物の味が劣化するのも酸化が原因である場合があります。
サラダ油などは、開封したての際は匂いがきつくなく、逆に食欲をそそる良い匂いと感じることがあります。
しかし、フライパンで加熱しすぎたり、日にちがたってしまったサラダ油は、いわゆる油っこい不快な匂いに変わってしまいます。
これらは、油が酸素と結合して酸化してしまったからなのです。
特に高温になればなるほど酸化しやすいため、フライパンで熱した油は、すぐに匂いがしてくるのです。
また、酸化した油を摂取すると、嘔吐・下痢・腹痛を引き起こし、健康被害が起こる場合もあります。
実は人間の体の中でも、いろいろな形で酸化が日々行われています。
呼吸は、取り入れた酸素を使って細胞内のミトコンドリアにより、炭水化物を酸化して糖などの栄養分に変化させ、最終的には二酸化炭素と水として吐き出しています。
これは、身体にとって必要な酸化なのですが、活性酸素により酸化された過酸化脂質などは、身体にとって有害です。
そして、この過酸化脂質こそが、加齢臭の原因物質のひとつとなるわけです。
酸化をモトから抑え、過酸化脂質の発生をシャットアウトすることは加齢臭を抑えることに直結します。
それと共に、体内での細胞の損傷を防ぐ働きがありますので、健康維持やアンチエイジングにもつながってきます。
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過酸化脂質とは
過酸化脂質とは、体内のコレステロールや中性脂肪などの脂質が、活性酸素によって酸化されたもののことです。
過酸化脂質が増加すると、体に様々な悪影響を引き起こすこともあります。
血管の中に過酸化脂質が付着すると、血液の流れが悪くなって血圧が高くなります。
そして、動脈硬化や脳卒中、心筋梗塞などの原因になります。
また、皮脂が酸化して過酸化脂質が発生すると、皮膚の細胞を傷つけてしまい、シミやそばかす、かぶれ、アトピー性皮膚炎などを引き起こしてしまうのです。
さらに、過酸化脂質は加齢臭の原因にもなります。
加齢臭は皮脂腺から分泌される9-ヘキサデセン酸が、過酸化脂質によって酸化されることで発生するのです。
このように、過酸化脂質は体に悪影響を与えるものなのです。
過酸化脂質を減らすには
過酸化脂質は体に悪影響を与えますから、出来るだけ発生させないようにしたいものです。
そのためには、まず体内の脂肪分を減らすことが大切です。
脂っこい食事を避けて、適度に運動を行うようにしましょう。
また、脂質と結びつく活性酸素を減らすことも過酸化脂質を減らす有効な手段です。
活性酸素は、適度にある分には体内の有害物質を攻撃してくれる体にとって有益なものなのですが、増えすぎると正常な細胞まで攻撃して体を酸化＝老化させてしまうので、過剰に発生させないようにしなくてはいけないのです。
活性酸素は、ストレスや紫外線、喫煙、過度な飲酒、食品添加物などによって発生します。
また、意外なところでは激しい運動も活性酸素を発生させます。
活性酸素を減らすには、抗酸化作用のある食べ物を摂取することが有効です。
ビタミンCやビタミンE、ポリフェノールなどに抗酸化作用がありますから、積極的に摂取するようにしましょう。
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「加齢臭の発生源「過酸化脂質」について」・・・みんなの質問
過酸化脂質を抑えれば臭いは無くなりますか？
私達にとって脂肪酸とは無くてはならない栄養素の一つですが、体内で合成できない不飽和脂肪酸が増加してしまうと、活性酸素により酸化反応が起きてしまいます。
簡単に言うと不安定な状態の活性酸素が脂肪酸を酸化することで、細胞にダメージを与えてしまいます。
その結果、酸化分解の際に生じるノネナールと呼ばれる低級脂肪酸が加齢臭の臭いの原因を作っているのです。
つまりいかに過酸化脂質を減らすかで、加齢臭の予防を促すことができるのです。
抗酸化作用の強い野菜を含んだ食生活を心がけることで、体内の酸化を防ぐことができます。
酸化を防ぐことは加齢臭を予防するだけでなく、老化防止や生活習慣病などの病気を予防することにもつながる為、健康の面から見ても早めに対策を行うことが望ましいのです。
酸化は美容にも悪いのですか？
酸化と私達の健康問題は切っても切れない関係があります。
体内で所謂サビが増えていくと考えただけでも、健康に悪そうですよね？
例えば切った林檎を放置すると、茶色く変色してしまいます。
これも酸化の一つで、酸化反応は加齢による色素沈着なども誘発する因子となってきます。
酸化を促す原因として活性酸素が挙げられますが、この活性酸素こそが私達の健康な生活を脅かすことになるのです。
またメラニン生成だけでなく、皮脂の増加によるニキビ、皮膚繊維の変化によるシワやタルミ、更には体全体の老化も促進させてしまいます。
体内の酸化反応は加齢臭の原因となるノネナールを生むだけではなく、美容の面でも大きな影響を与えます。
昨今の社会的風潮として、男性も美容に気を遣い、小綺麗にすることもエチケットの一つになってきています。
一度自身の生活を見直し、体内のサビ対策をしながら、男を磨いてみてはいかがでしょうか？
具体的に酸化反応を食い止めるためには？
体内の酸化反応を促進する物質を、活性酸素と呼びます。
活性酸素は加齢臭の原因因子として知られるノネナールを生成するだけでなく、健康面にも大きな影響を与えます。
ガンや動脈硬化、心筋梗塞などの深刻な健康被害を引き起こすのです。
活性酸素の増加を防ぐには、SODやグルタチオンペルオキシダーゼと呼ばれる抗酸化作用のある食品を、継続的に摂取することが効果的です。
多くの緑黄色野菜や果物にはビタミン類が多く含まれ、サビ対策にはもってこいの食品と言えるでしょう。
活性酸素は食生活だけでなく、運動不足、ストレスそしてアルコールやタバコの摂取からも生まれます。
適度な有酸素運動をしながら、毎日健康的な食生活をする。
こんな普通の生活こそが体の内部からサビを無くし、加齢臭予防だけでなく、健康維持にも役立つのです。
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