ダイエットによって、加齢臭が逆に強くなる？
「ダイエットにより加齢臭がかえって強くなると聞いたことがあるのですが・・・」というご質問をよく頂きます。
基本的に正しいダイエットは体に良いものなので、健康状態に取って悪い方向に働くとは考えにくいものです。
それでは、この噂は一体どういう現象を意味しているのでしょうか？
まず、大前提として肥満傾向にある人は加齢臭が強くなりがちです。
こちらのページに記載していますように、加齢臭は体内の脂肪酸が酸化して発生するものです。
そして肥満傾向にある方の場合は、血液の中に中性脂肪やコレステロールが溜まっていることが多い物です。
そのため、それらが酸化し、加齢臭が発生しやすくなります。
また肥満傾向にあると、皮下脂肪が多くなりますので、熱がこもりやすくなります。
そのため、汗をかきやすくなり、雑菌が繁殖しやすくなります。
それが体臭の発生につながり、結果的に加齢臭も強くなります。
ですから、ダイエットを行うことで肥満傾向が改善すると、それに伴い加齢臭がやわらぐ結果につながります。
しかし、ダイエットには2種類あります。１つはバランスの良い食生活や有酸素運動を心がけることで体重を落とすもの、そしてもう１つは断食などによって無理をするダイエットです。
そのうち、後者では代謝が悪くなり、体の中に老廃物が蓄積することもあります。
その結果、加齢臭がかえって強くなる可能性もあります。
食事から摂取できる成分の中にはビタミンやミネラルなどの大切な成分が含まれています。
これらの大切な成分は体内での代謝反応に関わっていますので、摂取しないと、代謝自体が停滞してしまう可能性があるわけです。
加齢臭対策にしても、ダイエットにしても、毎日の積み重ねが重要なものです。
無理のないペースで、コツコツと継続することが大切だと考えられます。
急激な変化を引き起こしても、反動が起こってしまう可能性もありますので、長期的な視点で行動されることをおすすめします。
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ダイエット自体は悪い事ではない
加齢臭を発生させるものの一つに過酸化脂質があります。これは、体内の脂質が活性酸素によって酸化されたものです。
ですから、ダイエットによって体内の脂質を減少させる事は、加齢臭を抑えることにもつながります。
また、太っていると皮脂の分泌量も多くなり、必然的にそこに含まれる9-ヘキサデセン酸の量も多くなります。
9-ヘキサデセン酸は加齢臭の原因物質であるノネナールに変化するものですから、太っていると加齢臭がしやすいのです。
さらに、太っている人は熱がこもりやすいために汗の量も多くなります。
すると、皮膚上に雑菌も繁殖しやすくなり、これがさらに加齢臭のニオイを強めてしまうことにもなります。
ダイエットをする事でこれらの要因がなくなりますから、ダイエットは加齢臭を抑えるために効果的だとも言えるのです。
食事制限を伴うダイエットは注意が必要
しかし、ダイエットをする事で加齢臭が強くなってしまう場合があります。
それは、極端な食事制限によってダイエットをする場合です。
もちろん、食べ過ぎだったものを適量に減らすことはいい事ですし、ダイエットの王道だとも言えるでしょう。
ですが、極端に減らすと体に悪影響を与えてしまうのです。
極端な食事制限で中性脂肪を燃焼させると、体重は減りますがその燃焼した中性脂肪が脂肪酸に変化します。
この脂肪酸も過酸化脂質の元となり、加齢臭の原因になってしまうのです。
また、極端な食事制限でストレスを受けると体内では活性酸素が増加し、加齢臭を強めてしまいます。
さらに、ダイエットのために炭水化物を制限すると、代謝が落ちて脂肪を燃焼させるため、ケトン体という別のニオイ物質を生み出してしまいます。
ケトン体からは、何とアンモニア臭がするのです。
ですから、極端な食事制限を伴うダイエットは加齢臭や体臭をより強めてしまうのです。
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