ニンニクのアリシンを摂取すると、加齢臭対策に役立つ？

加齢臭対策に役立つ、ニンニクに含まれるアリシンって？

ニンニクのニオイの原因は、アリシンという物質です。
ニンニクには、アリインとアリナーゼという物質が含まれていますが、ニンニクを切る事でこのアリインとアリナーゼが接触し、アリインがアリシンに変わるのです。

アリシンが体内に入ると様々な成分に分解されますが、その中でもあの強烈なニオイの原因になるのが、アリルメチルスルフィドというニオイ成分です。
アリルメチルスルフィドは、口臭だけでなく血液にもその成分が取り込まれ、体全体を巡るので体臭にも影響を与えるのです。

元々加齢臭が強い人に、さらにニンニクの臭いまで加わるとかなりきついニオイになります。
それでは、加齢臭が気になる人はニンニクを食べない方がいいのでしょうか。

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ニンニクは食べない方がいい？

ニンニクは、確かに体臭の原因になります。
ですが、この場合の体臭は、永続的なものではなく、丸一日程度で消えてしまうものなのです。

それよりも注目してほしいのが、ニンニクのパワーです。
特にアリシンには抗酸化作用と、コレステロール値をサポートする力があります。
アリシンの抗酸化作用は体内の活性酸素にアタックし、加齢臭の原因であるノネナールの生産をブロックしてくれますし、コレステロール値をサポートする事で過酸化脂質の生産も対策する事が出来ます。
ニンニクは、加齢臭対策に役立つのです。

確かにニンニクを食べると、体臭がきつくなります。
しかし、そのニオイが持続するのはせいぜい24時間程度です。
次の日に人と会う場合などは避けた方がいいでしょうけれど、まったくニンニクを摂らないというのはもったいない事なのです。
ニンニクには、他にも健康に役立つ効果がありますから、休みの前日など体臭を気にしなくていい時には積極的に摂取するようにしてください。

アリシンってどんな成分？

ニンニクに含まれ、加齢臭対策をサポートしてくれるというアリシンについて詳しく見てみましょう。
アリシンはニンニクやネギなど、ユリ科の香りの強い野菜に含まれる「香気成分」です。
ニンニクの強い匂いは、このアリシンによるもの。
アリシンのおかげでニンニクを食べると健康のサポートに役立つのです。

アリシンの元・アイリンは無臭の物質ですが、切ったりつぶしたり加熱されることでアリナーゼという酵素によって分解され、におい物質のアリシンになります。
1944年にアメリカの科学者によって発見されました。

アリシンは細胞を壊すことによって発生するので、ニンニクを刻んだりつぶして食べると、アリシンを効果的に摂ることができます。
また、油で調理するとアリシンの成分が壊れにくくなるため、揚げ物や炒め物にも最適です。
生のニンニクを食べ過ぎると腹痛や貧血が起こることがあるため、1日1片程度にしましょう。
加熱したものであれば2～3片が適量です。

食べていないのに体からニンニクの匂いが・・・

ところで、ニンニクを食べていない、アリシンを摂取していないのに体臭からニンニクのような匂いがするときには、肝機能・腎機能が低下しているサインかもしれません。

肝臓は有害物質を解毒し、腎臓には血液をろ過して老廃物を排出する働きがあります。
これらの臓器機能が低下すると有害物質や老廃物が体内に留まってしまい、血液に混じってニンニクやカビ、ドブに似た嫌な臭いを発してしまうのです。

臭いがかなり気になるときには病院に行く必要がありますが、肝機能改善のための生活習慣改善は、実は加齢臭対策にも共通するものです。
十分な睡眠時間を取って生活リズムを整え、肝臓への血流が十分になるよう、ストレスに注意してください。
食事では、肝臓に良いシジミや牡蠣、牛乳などを摂りいれながら、栄養バランスのいいメニューを心がけましょう。